HOYAが市場冷やす、日本株は下げ拡大-業績と株価関係に不透明感

午後半ばの東京株式相場は、徐々に下げ 幅を拡大。午後1時にHOYAが従来予想を上回る9月中間決算を発表後しな がら株価の下げが拡大したことで、来週にかけて序盤戦を迎える企業業績の発 表に不安感が広がっている。株価指数先物の下げが現物株の裁定解消売りにつ ながり、日経平均株価の下げ幅は一時140円を超えてきた。

東京エレクトロンやアドバンテストなど半導体製造装置関連株が大幅安と なったほか、米TAPが前日に米国で決算発表を行った武田薬品工業、7000万 株の公募を発表したイオンなどが安い。

SMBCフレンド証券投資情報部の松野利彦次長は、「HOYAの決算に 対する反応が材料出尽くしとなったことで、足元の企業業績好調は株価に織り 込まれたとの懸念が強まった。今後は、期待を上回るサプライズが出てくるか どうかが焦点になりそうだ」と見ている。

午後2時15分の日経平均株価は128円8銭(0.8%)安の1万6524円92 銭、TOPIXは6.09ポイント(0.4%)安の1632.65。東証1部の売買高は 概算で12億3557万株。値上がり銘柄数は887、値下がり銘柄数は673。

二極化相場の反動

業績面から見たPER水準に割安感が薄いとして、積極的な買いが手控え られる中、米半導体大手の粗利率の低下傾向を受け、東エレクなどハイテク株 の下落が指数を押し下げている。先週からの二極化相場の反動も出ており、日 産自動車や武田薬品工業など時価総額上位銘柄には売りが継続。

豊証券の菊池由文取締役によると、「時価総額上位銘柄が上昇して生じた 『ねじれ』を修正する動きが出ている。業績面から見て一段の上値を追うのが 難しいとあって、株価指数先物の出来高も少なく、方向感がつかみにくくなっ ている」という。

このほか、業績悪化の確認されたフォスター電機や関電工、だいこう証券 ビジネスが下落率上位。合併方針が明らかになったダイヤモンドリースやUF Jセントラルリースは、シナジー効果が限られるとして反落。

JTが連日の高値、楽天がストップ高

半面、4-6月期当期純利益が3大メガバンクの中で唯一の大幅増益とな り、業績期待の高まっているみずほフィナンシャルグループが上昇。業績増額 期待が出ているJTも連日の年初来高値。野村不動産ホールディングスなど不 動産株も高い。

新興市場では楽天が値幅制限いっぱいのストップ高買い気配で、1カ月ぶ りの高値水準。新興3市場とも指数は1%超の値上がりとなっている。

新興市場の出直りで、個人投資家の株式投資に対する意欲が回復するとの 期待があることから、野村ホールディングスが高く、カブドットコム証券や松 井証券などが東証1部の上昇率上位に並ぶ。

豊証の菊池氏は、「個人も信用取引の絶対期日、追い証(追加証拠金の差 し入れ義務)の発生が一巡し、相場に参加しなくてはいけないと思ってきたよ うで、直近の中小型株の上昇につながっている」と話していた。

ユーロ円CBの発行中止で、利益希薄化と需給悪化懸念が後退したロプロ が午後に急騰。前日に中間期利益の増額修正を行っている丸紅建材リースも大 幅高で、亜鉛市況の上昇を受けて東邦亜鉛も急伸。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE