1万2000ドル突破のダウ平均、新たな大台乗せには時間が必要か

ダウ工業株30種平均は18日、1万2000 ドルを突破した。2000年1月に記録した史上最高値を10月3日に更新してか らわずか2週間という急ピッチな展開だが、今後新たな大台に乗せるには時間 が必要かもしれない。

ダウ平均の上昇が始まったのは、米国の金利が1958年以来の水準に低下 したことが背景で、企業利益が10%以上の伸びを続けたことも上昇を支えた。 ただ、米連邦準備制度の政策金利は2004年6月の1%から現在は5.25%に引 き上げられており、アナリストは利益成長の鈍化を予想している。株式時価総 額で世界2位のゼネラル・エレクトリック(GE)の7-9月(第3四半期) 利益や米銀3位のJPモルガン・チェースの売上高は一部の予想を下回った。

バークレイズ・グローバル・インベスターズ(サンフランシスコ)のポー トフォリオ・マネジャー、ラス・ケステリッヒ氏は、「至福の状況にあるよう だ」が、「これが持続するは、『これが永久に、世界で起こり得るベストの状況 だ』と言わねばならないだろう」と語った。

1990年代のインターネット関連株ブームの終了後38%下落していたダウ 平均は、2002年10月に底入れし、その後65%上昇した。18日の米株式市場 では、取引開始後15分で1万2049ドル51セントを付けた後に伸び悩み、結 局、前日比42ドル66セント(0.4%)高の1万1992ドル68セントで終了し た。

調査会社トムソン・ファイナンシャルがまとめたアナリスト予想によると、 S&P500種株価指数構成企業の06年7-9月(第3四半期)増益率は13.9% となる見込み。予想通りなら、13四半期連続で10%以上の増益率を確保する ことになる。今四半期の増益率は11.7%となる見通し。米企業利益の対国内 総生産(GDP)比も上昇しており、06年第1四半期は10.3%と、1968年以 降で最高だった。第2四半期は10.2%。

米国株の強気相場がピークに近づいていた7年前に、米著名投資家ウォー レン・バフェット氏はフォーチュン誌に対し、企業利益の対GDP比は低下し ないという「無謀なほどの楽観的な見方」があると警告。「投資家が現在目に している状況から将来を予想するのは典型的」であり、「投資家の動かない習 慣だ。フロントガラスではなくバックミラーを見ている」と指摘していた。

現在の状況で将来を見渡すと、増益基調の終わりが見えてくるだろう。ト ムソンの調査では、来年第1四半期の増益率は8.8%にとどまる見込み。米国 の投資信託で上位2番目のバンガード500インデックス・ファンド(運用資産 1096億ドル)の創始者ジョン・ボーグル氏は、「利益成長は鈍化するだろう」 と述べ、「そうならなければ、驚きだ」と述べている。

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