米JPモルガン:7-9月期30%増益、投資銀行手数料収入が急増(2

米銀3位のJPモルガン・チェースが 18日に発表した2006年7-9月(第3四半期)決算は30%の増益。投資銀行手 数料収入が過去最高を記録したほか、貸し倒れ引当金の圧縮が増益に寄与した。

JPモルガン(本社ニューヨーク)の発表資料によると、純利益は33億 ドル(1株当たり92セント)と、前年同期の25億3000万ドル(同71セン ト)から増加した。調査会社トムソン・ファイナンシャルがまとめたエコノミ スト予想は純利益30億3000万ドル、1株当たり86セントだった。

ニューヨーク株式市場でJPモルガンの株価は下落。リテールバンク事業と クレジットカード事業の不振が嫌気され、一時は前日比2.9%安まで売り込まれ た。株価は先週、上場来高値を更新していた。

JPモルガンは投資銀行とトレーディングに収入全体の3分の1近くを依存 する。銀行業界では全体的に預貸金利差の縮小がみられ、同業のワコビアの業績 に打撃を及ぼしたが、JPモルガンはこの影響を克服した。また引受業務や企業 合併仲介事業の手数料収入は44%急増した。

アマランスの天然ガスポジションで利益

ジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は、巨額の損失を出したヘ ッジファンド、アマランス・アドバイザーズから買い取った天然ガスのポジショ ンで利益を上げたと明らかにし、これが四半期末数日のトレーディング収入を押 し上げたと説明した。

フロント・バーネット・アソシエーツ(シカゴ、運用資産12億ドル)のマー シャル・フロント会長は、「好調な決算であるのは明らかだ。予想を上回ってい る。しかしこれほど多種多様な事業を展開する銀行大手なら、どこかにほころび があってもおかしくない」と語る。「恐らくはリテール部門が弱点だったのだろ う」と付け加えた。

リテール部門の収入は前年同期比1%減少して35億6000万ドル。同部門の 利益は14%増の7億4600万ドルだった。

投資銀行部門の収入は前年同期から5%増の46億7000万ドル。このう ち投資銀行手数料収入は14億ドルに達し、これまでの最高を記録した。

総収入は154億ドルと前年同期から8%増加し、予想平均の146億ドル を上回った。非金利コストは96億5000万ドルと、伸び率が3%に鈍化した。

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