【個別銘柄】東エレク、愛知鋼、東芝、イオン、楽天、東洋電、日立工

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

半導体関連株:下落。注目された半導体最大手の米インテルの決算は事前 予想を上回ったが、設備投資を抑制する見通しとなり、半導体需要の先行きに 慎重な見方が広がった。東京エレクトロン(8035)は2.2%安の9290円。HS BC証券が17日に、投資判断を「オーバーウエート」から「中立」に下げる 悪材料もあった。アドバンテスト(6857)は1.2%安の6350円。

愛知製鋼(5482):7.5%安の720円。トヨタ向けの鍛造品加工工場が9 月に稼動したにもかかわらず、新工場への切り替えがスムーズに進まず、自動 車向け鋼材・鍛造品の販売数量が計画を下回っている。同工場の立ち上げ費用 もあり、2006年9月中間期の業績予想を下方修正したため、失望売りが増えた。

東芝(6502):2.8%高の763円と反発。電力システムや医用システムな ど社会インフラ部門が好調に推移、06年9月中間期の連結営業利益が会社計画 より100億円多い650億円になったもようと17日に公表したことが好感され た。米原発大手、米ウエスチングハウス・エレクトリック(WH)の買収手続 き完了を受けた社長会見で、再度、エクイティファイナンスの可能性を否定し たことも、需給面で安心感を誘った。

イオン(8267):一時は前日比2.9%安の2695円まで下げた。18日付の日 本経済新聞朝刊が「2000億円規模の公募増資を実施する方針を固め、18日に も決定する」と報道。同業大手のダイエーや食品スーパー大手マルエツの株式 取得をめぐり、これまでにも1000億円超の公募増資を行うとの観測報道があ ったが、今回は発行済み株式総数の1割に相当する規模とされ、売り圧力が増 した。終値は0.4%高の2785円。

楽天(4755):リーマン・ブラザーズ証券が投資判断を「中立」から「買 い」に引き上げたことを手掛かりに急伸。午後の途中からはストップ高となる 前日比9.5%高の4万6250円で買い気配が続き、大引けに同水準で売買が成立。 残した買い注文数は8974株で、売買高は62万3828株と約1カ月半ぶりの大 きさ。個人の注目が高いソフトバンク(9984)も、5.6%高の2765円と高値引け。

東洋電機製造(6505):9.4%高の566円。UBS証券は17日付で、日本 の鉄道車輌メーカーに対するカバレッジを開始、新規に投資判断を「BUY(買 い)」と設定した。国内の車輌投資の減少傾向が底打ちすると予想、海外では アジア・中東向け、環境対策の観点から近郊都市交通の整備が進む北米での伸 びを見込む、採算性の改善で、日系メーカーの大型受注が増えてきたと注目。

日立工機(6581):終値は5.7%高の1721円。一時は1741円まで上昇し、 約2カ月半ぶりの高値水準を回復した。欧米で販売が好調なことを背景に07 年3月通期の連結営業利益予想を165億円から190億円に15%引き上げた。04 年度から営業を本格化したロシアについて、会社側では「ここ数年『倍々ゲー ム』で業績が伸びている」(IR室の山崎晋吾室長)と話していた。

テクノマセマティカル(3787):10万円(14%)高の83万1000円ストッ ポ高買い気配のまま取引を終了。3900株超の買い注文を残した。午前から上昇 基調を保っていたが、午後に入ると買い注文が殺到した。昼休み時間帯に、テ クノマセマが開発したソフトウエアが任天堂の新型ゲーム機「Wii」に採用 されたと発表したことを受け、人気化した。

国際石油開発帝石ホールディングス(1605):一時1.8%高の96万5000 円まで上昇。インドネシアで大型の天然ガス田開発、生産を行うことが明らか になり、戦略性の評価と今後の業績への寄与を期待した買いが先行した。ただ、 国際商品市況の軟調な動きから資源関連全般が売られた流れに引っ張られ、終 値は1.4%安の93万5000円に。

デサント(8114):一時5.7%安の567円と急落。税負担の増加によって、 06年9月中間期の連結純利益を減額修正したことや、UBS証券が投資判断を 「BUY2(買い)」から「NEUTRAL2(中立)」に引き下げたことで、株価の先高 期待が後退した。アスレチック、ゴルフウエア需要は韓国、国内で堅調な動き ながら、UBS証では予想PBR1.3倍に当たる目標株価600円に近づいたこ とを格下げ理由としている。終値は2.3%安の587円。

ノジマ(7419):1.3%高の800円と3日続伸。一時は7.6%高の850円ま であった。家電量販の同業で、新潟を地盤とする真電(9911)の吸収合併を決 定。販売価格の下落や出店増加などによって競争が激化する業界内で、地域補 完や仕入れの効率化を通じて収益性を高めるとみられた。真電の終値は17%高 の410円。

アミューズ(4301):10%高の1794円と4連騰。人気歌手グループのポ ルノグラフィティのコンサートやグッズ販売が上期に好調だった上、下期も同 グループ、福山雅治のコンサートツアーなどを計画しており、07年3月期の業 績予想を増額修正したことが好感された。

キヤノン電子(7739):午後に入って急伸。一時4460円まで上げ幅を広 げ、5月11日以来、約4カ月ぶりの高値水準を回復した。終値は3.8%高の 4390円だった。主力のスキャナ部品の売り上げなどが好調で、2006年12月期 の業績と配当予想を上方修正したことが評価されている。1対1.5の株式分割 を発表したことも買いを誘う要因。

ピーシーデポコーポレーション(7618):急騰。11%高の3万9350円。 パソコン販売の不振と子会社の業績悪化で07年3月期の業績予想を下方修正 した。朝方は安い場面もあったが、「今回の下方修正で当面の悪材料は出尽く した」(三菱UFJ証券の大石透功アナリスト)との指摘もあり、割安感が意 識された。三菱U証では来期予想ベースの株価収益率(PER)を7倍と算出、 投資判断を最上位の「1(強い買い推奨)」とした。

スズキ(7269):1.6%高の3190円と5営業日ぶりに小幅反発。海外の四 輪者の需要がおう盛なことで、06年9月中間期の単独純利益見通しを前年同期 比18%増の210億円に上方修正した。前回予想は180億円だったため、17%の 上振れとなり、連結業績の拡大も期待された。

サイゼリヤ(7581):2.9%高の1667円。セットメニューの充実などで顧 客が増加し、2006年8月通期決算が会社計画を上回ったことへの評価が広がっ ている。前期の経常利益は前期比49%増の67億円で、事前の会社計画を29% 上回った。

キューサイ(2596):終値は変わらずの1914円。出来高は4万8500株に とどまり、過去5営業日の平均(10万600株)の2分の1以下に。基幹の「キ ューサイ青汁」が堅調なほか、ヒアルロン酸コラーゲンが新たな顧客を巻き込 み急成長、健康食品事業が伸びて17日発表の中間決算で業績好調は確認でき た。ただ、株式公開買い付け(TOB)の実施中で、株価の変動は限られた。 同社は2日にMBO(経営陣による自社買収)で株式非公開化を目指すと発表、 監理ポストに入っている。

タカラバイオ(4974):終値は4.8%高の48万円。5営業日連続の上昇を みせた。遺伝子工学研究や医食品バイオなどすべての事業分野で計画を上回っ たとして、06年9月中間期の連結業績予想を上方修正したことが手掛かり。値 動きの良さを背景に、値幅取りを狙った短期資金が活発に流入した。

カネカ(4118):1.0%高の1167円。独自開発した機能性食品素材「コエ ンザイムQ10」の価格が急速に下がっているうえ、原料であるナフサの価格高 騰も利益を圧迫しており、今期利益が会社計画を下回るとの見方が一段と強ま ってきた。一時は3.9%安の1110円まで値下がりした。

ガリバーインターナショナル(7599):0.8%高の1万790円と小幅高。従 業員減少や広告宣伝費の抑制などで利益率が改善、06年8月中間期の連結経常 利益は28%増の44億円となった。今後の営業てこ入れで通期業績も目標を達 成できるとの期待が広がった。いちよし証券の西平孝アナリストは「業績底打 ちを確認できた」と分析。

UFJセントラルリース(8599):午後2時35分から売買が一時停止さ れる前の株価は7.4%高の6220円。日経テレコンは18日、三菱UFJフィナ ンシャルグループのUFJCLとダイヤモンドリース(8593)が07年度中を めどに合併することで最終調整に入ったと報じた。東京証券取引所は、合併情 報の周知のために両銘柄を売買停止とし、そのまま取引終了時間を迎えた。ダ イヤリースの直近値は9.6%高の6400円。

コンビ(7935):ストップ高水準となる15.3%高の755円で終了。午後1 時に、07年3月通期の連結経常利益を従来計画の5億8000万円から9億8000 万円におよそ7割増額修正すると発表し、買いが殺到した。利益率を確保する 販売戦略が奏功したと会社側は説明。

九電工(1959):午後1時前にマイナス圏に沈み、終値は1%安の588円 と続落。9月中間期の連結経常損益が2億円の赤字から10億円の赤字に、純 損益が7億円の赤字から15億円の赤字へ下方修正された。有価証券評価損と、 海外子会社撤退に伴う特別損失計上が響いた。

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