米ヤフー7-9月期:38%減益-新広告ソフト投入開始で株価上昇

ポータル(玄関)サイト大手の米ヤフーが 17日発表した2006年7-9月(第3四半期)決算は、前年同期比38%減益と なった。売上高の伸び率は過去4年で最低に落ち込んだ。新たな広告ソフトの 投入を開始したことを明らかにしたのを受け、同社の株価は時間外取引で一時 4%上昇した。

純利益は1億5850万ドル(1株当たり11セント)となり、前年同期の2 億5380万ドル(同17セント)を下回った。売上高は他社サイトでの広告販売 のコストを除いたベースで前年同期比20%増の11億2000万ドル。10-12月期 の売上高は11億5000万-12億7000万ドルとなる見通しで、アナリスト予想の 13億1000万ドルを下回る見込み。

同業のグーグルやソーシャル・ネットワーキング・サイトのマイスペース・ ドット・コム、動画共有サイトのユーチューブ・ドット・コムが利用者を増や すなか、ヤフーの成長には歯止めがかかっていた。ヤフーは「プロジェクト・ パナマ」と称した新広告技術を利用し、検索内容との関連性の高い広告を提供 することでグーグルに対抗していきたい考えで、テリー・セメル最高経営責任 者(CEO)は17日、このソフトが顧客に紹介されつつあり、次の段階は来四 半期に導入されると述べた。

セメルCEOは決算発表後の投資家向け電話会議で、「現在の財務内容に満 足していない」と述べ、「改善していく」意向を表明した。

アナリストらは、マイスペースなどのサイトがバナー広告市場でシェアを 拡大しており、ヤフーに打撃を与えているとみている。ヤフーのスーザン・デ ッカー最高財務責任者(CFO)は、10-12月期業績見通しの下方修正は広告 市場での競争激化が理由だと述べた。

7-9月期の1株利益11セントは、ジェフリーズのアナリスト、ユーセフ・ スクワリ氏の予想(10セント)を上回った。調査会社トムソン・ファイナンシ ャルがまとめたアナリスト予想平均は11セントだった。

広告収入は18%増の13億7000万ドル。出会い系サイトなどのサービス収 入は23%増の2億1000万ドル。国際部門の売上高は29%増の5億2600万ドル。 米国内売上高は14%増の10億5000万ドル。

ヤフーの株価は年初来で38%下落している。一方のグーグルは同1.4%上 昇。決算は17日の通常取引終了後に発表された。時間外取引ではニューヨーク 時間午後6時12分(日本時間18日午前7時12分)現在、97セント高の25.12 ドル。

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