豪マッコーリー銀率いる投資家集団、独RWEから水道事業買収で合意

【記者: Joyce Moullakis 、 Kevin Foley】

10月17日(ブルームバーグ):オーストラリアの投資銀行マッコーリー銀 行が率いる投資家グループは16日、欧州3位の公益会社、ドイツのRWEか ら水道事業部門テームズウォーターを80億ポンド(約1兆7700億円)で買収 することで合意した。買収金額には債務も含まれ、オーストラリアの企業によ る買収では過去最大規模。

マッコーリー銀行はテームズウォーターの11%株式を2億5000万ポンド で取得する。買収は、マッコーリー銀行傘下の2つのファンドが中心となり、 ほかに名前は明らかにされていない複数の投資家が参加しているという。RW Eはエネルギー事業に注力することを目指す。

RWEが発表したところによると、水道事業部門売却には負債の引き受け 32億ポンドが含まれ、12月初めに完了の見込み。

マッコーリー銀行の株価は17日のシドニー市場で、午前10時8分(日 本時間午前9時8分)現在、77セント(1.1%)高の71.27豪ドルで取引さ れている。

来年の欧州連合(EU)域内でのエネルギー市場の競争の完全自由化を控 え、RWEはテームズウォーターを売却することで、ガスや電力資産の購入を 目指す意向だ。一方、マッコーリー銀行など投資銀行は利益成長が予想できる 事業として水道事業への投資に妙味を見出している。

クレジットサイツ(ロンドン)の公益事業担当アナリスト、アンドリュ ー・モウルダー氏は「RWEはここまではよくやった」とした上で、「今後の 問題は獲得した資金を何に投じるかだ」と指摘した。

RWEは、売却資金を中欧や東欧の天然ガスや電力会社に投資する意向を 表明している。ハリー・レルス最高経営責任者(CEO)は別の発表文で「テ ームズウォーターの売却は、欧州でのガス・電力事業という中核事業に注力す るという当社の戦略を実現する上で大きな一歩だ」との考えを示している。

事情に詳しい関係者3人によると、RWEは8月、テームズウォーター部 門に対しそれぞれ70億ポンド規模の買収提案を少なくとも3件受けていた。

16日のフランクフルト市場で同社株は0.19ユーロ(0.2%)高の78.06 ユーロで終了。年初からの騰落率はプラス25%。

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