クレディ・スイス、韓国株デリバティブで約140億円の損失-関係者

スイス2位の銀行、クレディ・スイス・グ ループは、韓国のデリバティブ(金融派生商品)取引で2006年7-9月期にお よそ1億2000万ドル(約140億円)を失った。関係者2人が匿名を条件に16 日までに明らかにした。

関係者によれば、クレディ・スイスは韓国株のオプション取引で損失を出 したが、この損失は株主には報告されていない。損失額は4-6月期の株式ト レーディング収入の約13%に相当する。

オズワルド・グルーベル最高経営責任者(CEO)が04年に投資銀行部門 のトップに任命したブレイディ・ドゥーガン氏(47)は昨年、デリバティブで 他行に追いつく方針を表明していた。クレディ・スイスの株式トレーディング 収入の06年4-6月期伸び率は、米ゴールドマン・サックス・グループや米モ ルガン・スタンレーの半分以下にとどまった。韓国での損失を受け、ドゥーガ ン氏は株式部門共同責任者の1人を退任させ、投資銀行部門の幹部を全面的に 入れ替えた。

チューリヒ州立銀行のアナリスト、アンドリアス・ベンディッティ氏は、 クレディ・スイスは株式業務で業界平均を下回っていると指摘し、「もし損失が あるとすれば、これを契機に幹部交代につながってもおかしくはない」と述べ た。同行の投資判断を「マーケットウエート」としているベンディッティ氏は、 「クレディ・スイスとその株価水準は、大きな信頼を得ていない」との見方を 示した。

トレーディング収入が米大手金融機関5社に出遅れているクレディ・スイ スが、4-6月期利益がアナリスト予想を下回ったことを発表したことを受け、 同行の株価は8月2日に3.4%下落した。クレディ・スイスの過去5年間の株価 上昇率は年率9.5%で、75銘柄で構成するブルームバーグ欧州銀行・金融サー ビス指数の年率14%を下回っている。

韓国ではオプション取引が急増。国際決済銀行(BIS)が公表した昨年 12月の報告書によれば、05年7-9月期には韓国の株価指数オプションが71% 増の12兆ドルと、米国を初めて上回った。元デリバティブトレーダーのドゥー ガン氏はコメントを控えている。

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