ユヌス氏とグラミン銀行にノーベル平和賞-貧困層向け融資の先駆者

ノルウェーのノーベル賞委員会は13日、 今年のノーベル平和賞をバングラデシュのムハマド・ユヌス氏(66)と同氏が 設立したグラミン銀行に授与すると発表した。貧困層向けの融資を通じ社会と 経済の発展に貢献したことが授賞の理由。

ユヌス氏は、バングラデシュの農村部に住む「最貧層」に対し担保を求め ず融資を提供するグラミン銀を設立。世界の貧困地域に広がったいわゆるマイ クロクレジット事業の先駆けとなった。同氏は1976年にこの事業を開始した。

ノーベル賞委のディレクター、オレ・ダンボルト・ムジョエス氏は、「人 口の大部分を占める層が貧困から抜け出す方法を見つけない限り、永続的な平 和は達成されない。マイクロクレジットはそうした1つの方法だ。下からの開 発は民主主義と人権の発展にも寄与した」と述べた。

ユヌス氏は竹製の腰掛けメーカーと村民41人に27ドルを貸し出すことで、 マイクロクレジット事業を始めた。グラミン銀は融資の大半を女性に提供し、 バングラデシュの7万1000以上の村で業務を行っている。「グラミン」はバ ングラデシュ語で、村や田舎を意味する。

受賞の知らせを受けた直後、ユヌス氏はノルウェーのテレビ局NRKのイ ンタビューに応じ、「世界中のすべての貧困国にとって素晴らしいニュースだ。 本当に受賞できたとは信じられない」と述べ、喜びを表した。同氏は賞金1000 万スウェーデン・クローナ(約1億6200万円)を受け取る。今年の平和賞候 補は191。そのうち個人が168人、残りが団体だった。

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