【個別銘柄】ソニー、福岡銀、地銀、ダイエー、7&i、アデランス

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

ソニー(6758):3.7%高の4760円。ノート型パソコン向け電池パックの無 償回収、次世代家庭用ゲーム機「プレイステーション3(PS3)」の発売価 格引き下げ、「PS3」の欧州発売延期など、ブランド力に疑問を持たせる材 料が相次いだが、ブランドは健在で、薄型テレビの普及などに伴い来期から業 績は急回復するとの期待が広がった。モルガン・スタンレー証券は目標株価を 5600円から5900円に変更。

福岡銀行(8326):2.3%高の896円。地銀中堅の九州親和ホールディン グス(HD)を事実上傘下に収め、グループの総資産が11.5兆円に増大、地 銀首位になる見通し。収益規模の拡大を期待した買いが入った。

地方銀行:高い銘柄が目立った。福岡銀(福岡県)による九州親和ホール ディングス(長崎県)の事実上の吸収合併報道を受けて、県境をまたいだ地銀 再編が加速することへの思惑が広がり、個人投資家などから買いが入った。福 島銀行(8562)は3.5%高の101円、スルガ銀行(8358)は2.6%高の1404円、 千葉銀行(8331)は1.9%高の1058円。

ダイエー(8263):終値は1.7%高の1917円。午後2時30分に丸紅(8002) と同社がダイエー再建のための事業パートナー候補を選定したと発表。以前か ら名前の挙がっていたスーパー国内最大手のイオン(8267)を選んだ。ダイエー とイオンの提携が実現すれば、年商6兆円規模の巨大流通企業グループが誕生 する見通し。市場では「ダイエーを救えるのはイオンしかない」(SMBCフ レンド証券の中西文行ストラテジスト)とみられていた。イオン(8267)は

3.6%高の2760円。

セブン&アイ・ホールディングス(3382):2.7%高の3880円。傘下の事業 会社がそれぞれ経費構造の見直しを進め、上半期だけで50億円のシナジー効 果を生み出した。百貨店の店頭で動きの良かった服飾品をスーパーなどで展開、 一定の成果を残したというが、営業面での連携効果が出るのは今下半期以降と なるため、今後の進ちょくを見極めたいという向きもあった。

アデランス(8170):5.0%安の2745円と5日続落。一時は2680円を付け、 連日で年初来安値を更新した。競合先のキャンペーン拡充などで、同社の新規 顧客数が減少、2007年3月期の連結経常利益予想を12%減額修正した。人気 女性アイドルを起用して若年男性客を取り込みにかかっているが、市場ではい まだ試行錯誤の途上とみられており、売り圧力が増した。

ゴールドクレスト(8871):3.5%高の6190円。新築分譲マンションの販 売が予想以上に好調だったことから、9月中間期の経常利益が当初計画より4 割上振れる見通しとなった。国内景気の回復に伴う所得の改善や地価の底打ち、 金利先高観からマンション需要は堅調に推移しており、同社の業績もこれを反 映して急回復するとの見方が広がった。

カプコン(9697):11%高の2040円。今夏に欧米で発売したXbox360用ソ フト「デッドライジング」の売れ行きが良く、中間期の利益が期初見込みの

2.4倍に膨らむ見通しとなった。日興シティグループ証券は13日、今後3期の 業績予想を増額するとともに、目標株価を1850円から2500円に変更した。

ドン・キホーテ(7532):7.2%高の2310円と大幅高。8月に立ち上げた新 業態の激安コンビニ「情熱空間」が順調に立ち上がったことから世間の注目を 集めた。ディスカウントストア「ドン・キホーテ」に続いて小売業界に革命を 起こすとの期待が高まった。

ひらまつ(2764):急騰。ストップ高(制限値幅いっぱいの上げ)水準の 前日比8.3%高の6万4000円買い気配で終了した。一部店舗で低価格メニュー を投入、集客増で業績が想定を上回っていることが評価された。会社側は「30 代から40代で比較的余裕のある人の来店が増えている」(園田綾IR担当 者)と言い、客層が相当若くなっていると説明している。

日本新薬(4516):2.3%高の973円と3営業日ぶりに反発。一時は前日比

2.8%高の978円まで上昇した。2006年のノーベル生理学医学賞の受賞テーマ である遺伝子制御技術「RNA干渉」に対する関心が高まっている。そんな中、 同社が従来より長いRNAを合成する技術を独自に開発、米社の特許を回避す ることができると一部で伝えられ、バイオ研究領域での同社の存在感が高まる と期待された。

セガサミー(6460):7.7%安の3100円と大幅安。東証1部の値下がり率 ランキング首位。足元でパチンコ機の販売が伸び悩んでいることを警戒した売 りが膨らんでいる。同社は12日、06年9月中間期の連結売上高予想を前年同 期比13%増の2800億円に下方修正、従来予想の2960億円から引き下げた。

ファーストリテイリング(9983):2.9%安の1万1240円。07年8月期も最 高益更新を見込んだが、午前9時30分ごろに前日終値比マイナス圏に転じた。 決算内容や今期業績見通しは、市場の予想に沿った内容との見方が広がる中で、 会社計画ベースの株価収益率が27倍となったため、他の衣料品専門店と比べ 割高との声が出て、買いの手が引っ込んだ。

オンワード樫山(8016):4.5%安の1626円。天候不順などで春夏商品の 販売が低迷、子会社インパクト21が展開する「ポロ・ラルフローレン」ブラ ンドが想定より落ち込んだことで、8月中間期の連結経常利益は3.3%の減益 となった。会社側は増益を見込んでいたため、業績下振れを嫌気した売りが続 いている。

ハザマ(1719):朝方は1.0%安の194円まで下げる場面もあった。和歌 山県が発注したトンネル工事をめぐる談合事件に関与した疑いで同社幹部らが 大阪地検特捜部逮捕されたことが明らかになり、企業イメージの低下と今後の 受注への影響が懸念された。会社側は12日夜、「この事態を厳粛かつ重く受 け止め、一層の法令遵守の徹底に取り組むことで、早期の信頼回復に努めてい く」とのコメントを発表。

日本電波工業(6779):変わらずの4480円。携帯電話やデジタル家電の 普及を背景に主力の水晶部品が伸長し、07年3月期の連結業績予想を大幅に上 方修正した。UBS証券の後藤文秀アナリストは、「受注状況から判断すると、 第3四半期までは好調が持続するとみられる。第4四半期はまだ不透明」と分 析していた。

アリアケジャパン(2815):株価が午後に入って急伸、結局、6.2%高の 2215円で終了した。この日午前11時に最大60億円規模の自社株買いを実施す ると発表、買い主体の登場によって時価水準からの下値不安は遠のくと見られ た。

SRIスポーツ(7825):13日、東証1部市場に直接上場した。初値は公募 価格比3.2%安の18万4000円。IPOや新興市場が軟調に推移していること から積極的な買いが入らなかった。初値が公募価格割れとなったのは今月に入 ってフラクタ(名証セントレックス11日上場)に続いて2社目。SRIスポ ーツは国内トップのゴルフクラブメーカー。取引終了にかけては買いが入り、 終値は18万5000円。

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