SRIスポが東証1部に上場、初値は18.4万円-公募価格比3.2%安

国内トップのゴルフクラブメーカー、S RIスポーツが東証1部に直接上場した。公募価格19万円に対して売り気配 を切り下げ、初値は公募価格比3.2%安の18万4000円。IPOや新興市場が 軟調に推移していることから積極的な買いが入らなかった。初値が公募価格割 れとなったのは今月に入ってフラクタ(名証セントレックス11日上場)に続 いて2社目。

いちよし証券投資情報部の宇田川克己課長は、「9月以降のIPO市場が 軟調に推移しており、オーバーアロットメントを含めた資金調達額が約218億 円と大型なことから売りを吸収できなかった。ブランド戦略が『ダンロップ』 と『スリクソン』という2つにまたがっていることで、経営効率が悪いと判断 されることも下げの要因」と指摘した。

初値投資のパフォーマンス低調

同証券調べによると、9月から昨日12日までの新規公開会社17社のうち、 初値の公募価格割れが4社。さらに初値投資した場合の昨日までの株価パフォ ーマンスは9月平均がマイナス31%、10月平均がマイナス16%となっている という。

SRIはゴルフ用品とテニス用品を手掛け、2003年に住友ゴム工業のスポ ーツ事業部門(日本ダンロップ)が分社独立して発足した。国内では「DUN LOP(ダンロップ)」、海外では「SRIXSON(スリクソン)」ブラン ドでスポーツ用品を販売している。

公募価格の19万円は予想PERで16倍。スポーツ用品メーカーではミズ ノ22倍、ヨネックス28倍、アシックス25倍などの同業の前日終値より低い 水準。上場に際しての公募株数は3万株、売り出し株数は7万株、オーバーア ロットメントによる売り出し1万5000株。

海外展開積極化、株主優待制度も検討

06年12月期は売上高が前期比5.9%増の583億円となるものの、経常利 益は同1.2%増の73億6000万円、当期利益は同2.3%減の35億円となる見込 み。新発売のゴルフクラブや輸出の伸びが売上増に貢献するものの、チタンや カーボンなど原材料価格の高騰、海外プロとの契約金や広告宣伝費といった先 行投資負担が響く。

馬場宏之社長はブルームバーグ・ニュースの取材に対し、「現在20%弱の 国内ゴルフクラブシェアは25%まで高められるだろう。米国市場での認知度上 昇によって海外売上比率をさらに上昇させ、2010年には売上高700-750億円 を目指したい」と述べている。

06年12月期の配当は4000円を予定し、公募価格での配当利回りは2.1% (配当性向33%)。馬場社長は「投資家に長期保有してもらうため、配当性向 は20%を最低線として安定配当を行いたい。ファンづくりも兼ねて、自社製品 の商品券などといった株主優待制度創設も考えたい」という。

プロゴルファーでゴルフクラブに関する著書でも知られる岩間建二郎氏は 同社について、「ゼクシオはゴルファーに対する優しさがベースに作られてい る。プロからアマチュアまで万人に適している優しいクラブで、2代目モデル を除けば大手メーカーのクラブでは常に一番いい」と高く評価していた。

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