住宅減速で米成長鈍化、金融当局は07年に利下げへ-月間調査

ブルームバーグ・ニュースが11日までに まとめた月間エコノミスト調査では、住宅市場の減速による米成長率鈍化が1 カ月前の予想よりも大幅となり、米金融当局は2007年6月までに利下げをする との予想が示された。

10月2-10日にかけエコノミスト79人を対象に実施した調査によると、 06年7-9月(第3四半期)の国内総生産(GDP)の伸びは2.5%、10-12 月(第4四半期)も同水準となる見込み。両四半期とも、予想は前回調査から 引き下げられた。

グローバル・インサイトのチーフエコノミスト、ナリマン・ベーラベシュ 氏は、「皆が成長率予想を下方修正しているのは住宅減速が理由だ」と話した。 バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は先週、住宅市場の「大幅な調整」 が7-12月(下期)の成長率を1ポイント引き下げるとの見通しを示した。

調査に答えたエコノミストは景気減速とともに、07年の利下げを予想した。 ただ、年内利下げや07年のリセッション(景気後退)入りの可能性はないだろ うとの見通しを示している。ダラス連銀のフィッシャー総裁は10日、「経済の 他の部分は出力全開だ」と述べ、「住宅以外にも目を転じることが重要」と指 摘した。

07年通年の成長率についてのエコノミスト予想は2.6%。06年は3.3%成長 が見込まれている。予想通りならば、07年は03年以来の低成長となる。

バンク・オブ・アメリカのシニアエコノミスト、ピーター・クレッツマー 氏は「鍵を握るのは住宅だ」と指摘。「住宅市場の落ち込みは今年加速してい る。他の分野で成長が堅調でも、住宅だけで十分な押し下げ効果がある」と話 した。同氏は第3四半期の住宅建設が年率20%のペースで減少したとみている。 同氏ら複数のエコノミストは、向こう数四半期に3%未満の成長を予想してい る。

調査では、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標が07年4-6月(第 2四半期)に5%に引き下げられ、7-9月(第3四半期)にさらに0.25ポイ ント引き下げられるとの予想が示された。

政策金利が6%に達すると予想していたギャリー・シュロスバーグ氏(ウ ェルズ・キャピタル・マネジメントのシニアエコノミスト)はこの予想を撤回 し、「細かい事象が幾つも重なって、当局が安心して利下げできるところまで 成長を鈍化させる」と話した。

原油とガソリン価格低下と所得の伸びを原動力に、今年下期の個人消費は 3%の伸びが予想され、第2四半期の2.6%から回復する見通し。過去10年の 平均である3.7%は下回る。

今年の消費者物価指数上昇率の予想は3%と、前回調査から0.4ポイント引 き下げられた。07年は2.5%上昇が予想されている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE