ティファニーとヴィトンが米国内店舗網拡充、ナッシュビルにも進出

米テネシー州立大学のE.ケリー・サンフ ォード教授(社会学)は、高級ブランドのティファニーやルイ・ヴィトンで買 い物するためにわざわざ数百マイルの距離を移動する必要がなくなった。2カ 月前に、大学のあるナッシュビルに両ブランドの店舗がオープンしたためだ。

サンフォード教授はこの機会を利用して先週末、ティファニーで2500ドル (約30万円)する男性用ネックレスを下見した後、皮製バッグを探しにルイ・ ヴィトンに向かった。同教授は、両ブランドは「ニューヨークなどの大都市に 比べて目に見えにくいナッシュビル地域にある富の潜在因子を発見したよう だ」と述べ、「もっと早くに進出していてもよさそうなものだ」と指摘した。

かつて大都市に依存してきた高級ブランドはここにきて、規模の小さい米 国内市場に展開し始めている。個人消費の鈍化や住宅価格の下落をよそに、995 ドルのグッチのブーツや2495ドルもするバーバリーのコートなどの需要が広 がるとの期待が背景にある。

米国内に62店舗を構え、ニューヨークを本拠地とするティファニーは、店 舗数を従来目標の70店舗から、少なくとも100店舗に拡大する計画。同じく ニューヨークに本社を構えるコーチも、北米での7月までの1年間の出店ペー スを少なくとも20%増に引き上げる考え。過去1年間で25店舗オープンさせ た。

こうした店舗網拡大は、売上高と利益が予想を上回っていることや、高級 品志向の米消費者の回復力に後押しされているものだと、アナリストらは指摘 する。2001年9月11日の米同時多発テロを受けて落ち込んだ米国内の高級品 販売はその後、堅調が続いている。米独立系調査会社テルシー・アドバイザリ ー・グループの高級品アナリスト、ジェームズ・ハーリー氏によれば、米高級 品販売は2005年の420億ドルから今年は最大11%増加する見込みで、世界の 伸び率(9%)を上回る見通し。

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