業績が米株投資家のリスク過小評価を示す可能性-決算シーズン始まる

米国株への投資家らは、4年間にわたる強気 相場が今後も持続すると考えているかのようだが、7-9月(第3四半期)の 決算内容が彼らに再考を促すかもしれない。

ネッド・デービス・リサーチ社の指数によると、米株式に対する投資家心 理は極めて楽観的な水準に達している。10日から始まる決算シーズンを前に、 オプション価格に基づく投資家の不安度は低い状況にある。ピーコット・キャ ピタル・マネジメント(コネティカット州)のチーフ投資ストラテジスト、バ イロン・ウィーン氏は「投資家は悪化するものは何もないと信じている」とし、 「決算内容には幾分か失望する点があるだろう」と語った。

原油相場が下落幅を広げるなかで、米株式相場は上昇した。ダウ工業株30 種平均は先週、2000年1月14日につけた11722.98ドルを上回って過去最高値 を記録した後、11850.21ドルで終了。S&P500種株価指数は2001年2月以来 の高値となる1349.58で終了。週間では1%上昇だった。ナスダック総合指数 は週間で1.8%上昇の2299.99だった。

業績見通し

調査会社トムソン・ファイナンシャルによると、アナリストらは過去1カ 月の間に7-9月期の決算見通しについて、S&P500種の10業種のうち金融 を除く9業績の予想を下方修正した。S&P500種構成企業の増益率は14%と 見込まれており、4-6月期の16.3%を下回る見込みだ。

10日に発表するアルミニウムメーカー最大手、アルコアの決算や、13日発 表の時価総額で世界2位のゼネラル・エレクトリック(GE)の決算が、米景 気が企業利益にどれほどの影響を与えているのかを示すことになりそうだ。

トムソンによれば、企業利益の伸びは来年半ばにかけて減速する可能性が ある。ただ、アナリストらは業績見通しを低く見積もる傾向があり、今回もそ うである可能性もある。1992年以降、S&P500種構成企業の57%は、各四半 期ごとのアナリスト予想を上回る業績を上げてきた(ブルームバーグ・データ)。

パシフィック・ハイツ・アセット・マネジメント(サンフランシスコ)の マイケル・クジノ氏は「米景気はある程度減速すると考えられているが、大幅 な減速にはならないはずだ」と指摘。「企業業績に反映されている良好な経済成 長率を株価は織り込んでいない」との見方を示した。

それでも、過度の楽観主義の兆候は、失望的な決算内容によって一部の投 資家に保有株のリスクをあらためて見直すきっかけを与えるかもしれない。カ ンバーランド・アドバイザーズ(ニュージャージー州)のデービッド・コトッ ク会長兼最高投資責任者は「都合のいいことに、投資家らはリスクというもの がどんなものであるのかを忘れてしまっている。われわれは金融史を通じて、 そのすべてを目の当たりにしてきた。今の状況に何か異なる点があるだろうか」 と述べた。

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