グリーンスパン前FRB議長:米住宅不振「最悪期を経過か」(2)

グリーンスパン前米連邦準備制度理事会(F RB)議長は6日、米国の住宅市場の不振について「最悪期は過ぎたかもしれな い」と語った。

前議長はカナダのカルガリーで開催された会合で講演し、週間の住宅ローン 申請指数が「非常に急激」に落ち込んだ後、「下げ止まっている」と指摘した。 昨年夏、グリーンスパン議長(当時)は過熱する住宅市場について、小さな泡つ ぶの塊を意味するフロスと命名。新築一戸建て住宅販売は昨年7月に年率136万 7000戸でピークを付けていた。

その直後に、同議長のフロス警告と軌を一にするように新築住宅販売はピー クから滑り落ちる。今年7月には年率100万9000戸と、前年のピーク比26%も 落ち込んだ。そして8月には105万戸へと4%反発している。

リセッションは回避

エコノミストの一部には、住宅不振が長引き、かつ深刻化すれば個人消費が 落ち込み、ひいては米経済がリセッション(景気後退)に陥りかねないとの見方 もある。バーナンキFRB議長は4日、ワシントンで講演し、住宅市場では「目 に見える調整」が起きていると指摘し、下期国内総生産(GDP)伸び率を1% ポイント押し下げるほか、来年の景気拡大を抑制すると述べていた。

一方、コーンFRB理事は5日、住宅の不振がどの程度長期化し、どの程度 深刻化するかわからないものの、米経済をリセッション(景気後退)に追いやる ことにはならないとの見方を示した。

全米抵当貸付銀行協会(MBA)が4日発表した9月29日までの1週間の住 宅ローン申請指数(季節調整済み)は、昨年6月以降で最大のプラスとなった。 低金利が住宅販売と借り換えを促した。

グリーンスパン氏(80)は1987年、当時のレーガン大統領にFRB議長に任 命された。1月に退任してからは、世界各地で講演活動に従事するほか、来年出 版するための著書を執筆している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE