米州地裁,財務報告提出遅れをデフォルトと判断-ヘッジファンドに有利

米証券取引委員会(SEC)の定めた期限 までに財務報告書を提出できなかった企業に社債の早期償還を求めたヘッジフ ァンドの訴訟で、ニューヨークの州地裁は6日までに、ヘッジファンドの訴え を認める判決を下した。

コンサルティング会社ベアリングポイントの1審敗訴を受けて、ストック オプション(自社株購入権)の付与をめぐって調査を受けている数十社の企業 から、投資家が社債の早期償還やその他の譲歩を引き出すチャンスが高まるだ ろうと、債券保有者の代理人の弁護士らは指摘した。

ヘッジファンドは、医療保険のユナイテッドヘルス・グループなどストッ クオプションをめぐる調査のために財務報告書の提出が遅れた企業が技術的に デフォルト(債務不履行)に陥っていると主張している。ブルームバーグ・デ ータによると、これらの企業の社債残高は360億ドル(約4兆2500億円)に上 る。

ベアリングポイントとの裁判でホワイトボックス・アドバイザーズなどの ヘッジファンドの代理人を務めたジェフ・ロス氏は「大半の企業はこの義務を 認めるだろう」と話した。

マンハッタンの州地裁は9月18日に、ベアリングポイントが財務報告書の 提出期限を守れなかったことはデフォルトに当たると判断した。同社は控訴す る。同社の提出の遅れはストックオプションをめぐる調査とは無関係だった。

ホワイトボックスなどのヘッジファンドは、社債発行時の契約に含まれる 保有者保護条項にのっとり、条項に反した発行体に即時償還を求めることで利 益を得ようとしている。

ユナイテッドヘルスは8月28日の届け出で、デフォルトを通告されたこと を明らかにした。同社の社債は額面1ドルに対して約96セントで取引されてい る。額面で償還されれば、社債保有者は4.12%の利益を得る。メリルリンチに よると、投資適格級社債の年初来の投資収益は平均で3.2%。

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