ECB:3.25%に利上げ-12月に追加引き上げも、来年は様子見(3)

欧州中央銀行(ECB)は5日、パリで定 例政策委員会を開き、短期金利の調節手段である短期買いオペ(売り戻し条件 付き債券買いオペ=レポ)の応札最低金利を0.25ポイント引き上げ、3.25% にすることを決めた。予想通りの結果だった。トリシェECB総裁はまた同決 定後の会見で、12月に追加利上げの可能性を示唆した。

トリシェ総裁は利上げ決定後の会見で、「市場参加者は年内の追加利上げ を想定している。私はこのセンチメントを修正するようなことは何も言及しな い」と述べた。投資家らは12月に金利が3.5%に引き上げられると予想してい る。同総裁は来年の金利に関する言及は控えた。

ロイズTSBグループのエコノミスト、ケネス・ブルックス氏は「ECB は12月に再度利上げするだろう。しかし2007年については、景気動向を見極 めるまで発言を控えている。それがはっきりとしたメッセージだ」と語った。

ECBは、過去6年で最大ペースの成長が賃上げ要求につながる恐れがあ ると指摘。さらに借入需要が高まっていることも、来年の消費者物価加速の懸 念を強めている。

トリシェ総裁は会見で、ECBが予想する通りに経済動向が進展する場合、 「金融緩和をさらに解除することは引き続き正当化される」と言明。さらに、 「中長期な物価安定を確実にするため、ECBはあらゆる面で動向の監視を続 ける」と述べた。

投資家予想

金利先物からみて、大半の投資家がECBは12月にあと1回利上げし、 来年は据え置きと予想していることがうかがえる。3カ月物金利先物EURI BOR(12月限)はこの日3.68%と、会見前とほぼ同水準。同6月限は

3.79%。同金利は1999年のユーロ導入以来、平均で政策金利を16ベーシスポ イント(bp、1bp=0.01ポイント)上回っている。

外国為替市場では、ユーロは会見後にドルに対し1ドル=1.2688ドルと、 会見前の1.2726ドルから下落した。

この日の政策委員会では、上限政策金利の限界貸出金利と下限政策金利の 中銀預金金利も、それぞれ4.25%、2.25%に引き上げた。ブルームバーグ・ニ ュースがエコノミスト50人を対象に実施した調査によると、全員が0.25ポイ ントの利上げを予想していた。ECBは年2回、フランフルト以外で定例政策 委員会を開催している。

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