06年世界の株式募集・売り出し、過去最高ペース-アジア・欧州がけん引

【記者: Elisa Martinuzzi 】

10月2日(ブルームバーグ):2006年の世界の株式募集・売り出し は、7-9月(第3四半期)の995億ドル(約11兆7700億円)を加え、通年 で過去最高(4536億ドル)となった2005年を上回るペースとなっている。

ブルームバーグ・データによると、1-9月の株式募集・売り出しは3574 億ドルと、前年同期の3055億ドルから増えた。7-9月にはロシアの石油会社 ロスネフチや製薬会社ワーナー・チルコットなどが新規株式公開(IPO)を 実施した。さらに、10月には中国工商銀行の190億ドル規模のIPOが予定さ れている。

メリルリンチのロンドン在勤の株式資本市場部門会長、ルパート・ヒュー ムケンドール氏は「投資家は手元資金が豊富だ」が、「企業の業績が健全で、 価格設定が適正であることが必要だ」と話した。

世界の株価指数は5、6月の下落から持ち直し、6年ぶり高値に迫ってい るが、第3四半期の株式募集・売り出しは前年同期比で18%減少だった。また ブルームバーグ・データによると、今年のIPO株の約40%は募集・売り出し 価格を下回って推移している。

過去最高ペースの募集・売り出しはゴールドマン・サックス・グループや UBSなど大手引受業者に朗報だ。米ゴールドマンの6-8月期の株式引受手 数料は前年同期比36%増の2億7000万ドルに達した。ブルームバーグ・データ によると、業界全体の年初来の株式引受手数料は122億ドル。

今年の株式募集・売り出しの中心はアジアと欧州。ロスネフチなど大型の IPOを実施した企業がロンドン上場を選択したため、米国は05年に続き出遅 れている。アジアの株式募集・売り出しは1-9月で1134億ドルと、前年同期 の820億ドルから増えた。欧州は1137億ドル(前年同期は1162億ドル)とな っている。

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