シティグループ強さ際立つ、7-9月のFA実績-年間順位も首位堅持

日本企業が関係したM&A(合併・買収)の財 務アドバイザー(FA)でシティグループの強さが際立っている。米メタルダイン を買収した旭テックのFAなどで9月も案件を積み増し、7-9月実績額でトップ になった。年間順位でも首位を堅持して日本市場への浸透が一気に進んでいる。

M&Aでの買い手、売り手または対象企業や事業に日本企業が関係している開 示案件をブルームバーグ・ニュースが2日時点の速報として集計した。

シティは9月には第一三共の孫会社を買収した積水化学工業のFAも務めた。 7-9月ではダイエー保有株を丸紅に売却した産業再生機構、松下電器産業子会社 ケーブルウエストを買収したジュピターテレコムのFAにもなった。

7-9月のFA2位は大和証券SMBC。宇野康秀社長に第三者割当増資をし たUSENのFAになった効果が大きい。3位はプライスウォーターハウスクーパ ース、4位はモルガン・スタンレーだった。

9月までの年間でもシティが首位。日本板硝子が買収した英ピルキントンのF Aになった2月以降、1位を維持している。2005年は野村ホールディングスやメリ ルリンチなどの後塵を拝して9位だったが、2006年に攻勢をかけている。

ソフトバンクは3月17日、英ボーダフォンの日本法人を買収すると発表した。 日本企業のM&Aで過去最大となる約1兆8000億円を投じて株式のほぼすべてを買 い取る。ブルームバーグ・データによるとソフトバンクFAには、シティ、ドイツ 銀行、ゴールドマン・サックス、みずほが付いた。

シティ・日興グループ

シティは日本では、日興コーディアルグループとの合弁会社の日興シティグル ープ証券でFA業務を展開している。資本・業務提携した旧トラベラーズ・グルー プ(現シティグループ)と旧日興証券は1999年にこのホールセール(機関投資家向 け取引)合弁を設立した。

7-9月実績の国内勢では最大手の野村証券が6位に甘んじた。日本初の老舗 大企業による敵対的買収となった王子製紙による北越製紙へのTOB(株式公開買 い付け)で王子製紙のFAになったが、案件は8月末に事実上失敗した。

王子製紙は総額1658億円に達する非友好的TOBを北越製紙にかけた。これが 成功すれば野村証券は実績を大きく積み増すことができた。

「GDPに占めるM&A総額の比率を米国と比較すると、日本のM&A市場は 少なくとも今後5年、場合によっては10年間拡大が続く」(独立系M&A助言会社 GCAの渡辺章博代表取締役)。首位のシティや国内勢を含めて、M&A事業での 収益拡大を狙ったFA確保の競争は、当面の間は収まる気配はない。

日興コーデ株の9月29日終値は、前日比1円(0.1%)高の1370円。

--共同取材 東京 高橋 学 Editor : Okimoto

田口 敦子 Atsuko Taguchi (813)3201-2252 ataguchi1@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo (813)3201-3651 yokubo1@bloomberg.net Peter Langan (813)3201-7241 plangan@bloomberg.net

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