岡三証券・高橋氏:インド株式相場の反発の背景や見通しでコメント

岡三証券の高橋正樹シニアストラテジスト は27日、ブルームバーグ・ニュースのインタビューに対し、インド株式相場反 発の背景や今後の見通しなどについてコメントした。主な発言は次の通り。

ムンバイ・センセックス指数反発の理由:

「あくまでも世界同時株安の大幅調整」「世界的な株高を受けインド株はい ったん大幅高を記録したが、その後の利上げ懸念から反動安に転じ、インド株の 下落は目立った。しかし、トップ企業30銘柄は今期25%程度の増益予想をし、 4-6月期の四半期決算も7月に発表済み。これによって信頼度が高まったため、 戻り相場となった」

戻り相場の投資家:

「主役は短期外国筋。一般の長期投資家や国内の機関投資家は積極的に投資 していない。国内の機関投資家は、高値追いを避けているようだ。インドの10 年国債の利回りを見ると、金利上昇懸念の後退が分かる。外国人はあまり参加し てないので、国内の投資家のセンチメントが示されている。5月11日、つまり 株の前回ピーク時は7.5%程度、7月下旬には8.4%近くまで上昇した。ところ が、米利上げ観測が後退し原油先物が下落すると7.6%程度に低下してしまった。 チャンスをうかがっていたら相場は半分以上戻ってしまったので、押し目買いに 押し目なし、というスタンスだったのだろう」

今後の相場展開:

「値固めの持ち合い調整、年末が近づくにつれて新値更新の上昇相場へ。短 期筋にしてみれば利益確定の水準。予想PER(株価収益率)は6月14日の底 値で14倍台、現在は18倍近くになったので割安感は後退した。十分な利益を確 定したい短期筋と、中期的な高値更新を期待する長期筋の交替が予想されるだろ う。水準は1万1800ポイント程度、PERで言えば17倍程度がフェアバリュー ではないだろうか」

「インドの主要企業の業績見通しは今期25%(増益)、来期も20%(増 益)はあるため、来期2007年度の業績見通しを織り込む場合は、1万4000ポイ ントが見えてくるかもしれない。10-11月に四半期決算の発表が予定されてお り、年末にかけて来年度の業績見通しが視野に入ってくる」

注目銘柄:

「主力の内需株であるタタ・モーターズ、大手老舗タタ・グループの中核企 業。今年は積載規制の強化もあり、タタの軽トラックの販売が好調。本来は国家 プロジェクトである『低価格の国民車プロジェクト』を進めている」

「戻り相場は、前半戦と後半戦に区分できる。前半戦を牽(けん)引したの は、IT(情報技術)サービスのインフシス。7月下旬以降の後半戦は、出遅れ た内需株が浮上。しかし、国内機関投資家が本格参戦していなので、中小型株や 自動車株の戻り相場はまだ十分ではない。今後は国内投資家の参戦を考慮し、タ タ・モーターズ、主力内需系成長株に妙味」

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