【個別銘柄】阪急H、アコム、銀行、コマツ、ガイシ、黒田電、カカク

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

阪急ホールディングス(9042)、阪神電気鉄道(9043):阪急HDが61円 (9.3%)高の717円、阪神電鉄は80円(8.8%)高の990円で、東証1部の上昇 率3、4位に並んだ。阪神電の子会社の阪神百貨店と阪急百貨店が業務提携を行う と発表したことから、競争力が高まり業績拡大につながるとみられた。

アコム(8572):170円(3.5%)安の4660円。消費者ローンの滞納者に対し、 消費者契約法で認められた利率を上回る遅延損害金を要求していることが明らかに なった。消費者契約法違反の疑いもあり、企業イメージの悪化につながると懸念さ れた。

三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306):3万円(2.1%)安の143万 円。信用期日の接近に伴う売りや、長期金利の低下に伴う利ざや拡大期待の縮小な どで、銀行株全体が手がけにくいなか、米国金融当局による行政処分発動の可能性 を指摘した報道が影響した。

コマツ(6301):67円(3.4%)安の1933円と続落。前週末22日の米国市場 で、米住宅市場の減速を理由に建設機械最大手のキャタピラーが急落したことによ る連想的な売りが膨らんだ。5月9日に年初来高値2670円を付ける過程で積み上 がった信用買い残の処分売りが、当面上値を抑えるとの見方があった。

日本ガイシ(5333):72円(4.8%)高の1583円。円安・ユーロ高の恩恵を受 けて、欧州を主要販売先とするDPF(ディーゼル車用排ガス浄化装置)などで構 成されるセラミックス事業の収益が拡大。前年同期並みを計画していた9月中間期 の連結営業利益が大幅な増益になる見通しとなった。業績好調はある程度株価に反 映済みだったとされるが、足元の好調さをあらためて見直す動きが優勢になった。

黒田電気(7517):134円(12%)安の1022円で、東証1部の下落率1位。フ ラットパネルディスプレイや情報機器関連の一部で著しい価格下落や生産調整があ り、07年3月期の連結経常利益予想を64億円から前期比41%減の38億円に下方 修正した。来期以降の回復も難しいとの見方があり、株価の低迷が長期化する可能 性を考慮して処分売りが加速した。

島精機製作所(6222):155円(5.3%)安の2795円と大幅安。円安効果など で業績上ぶれ期待があったが、国内や中東のニット業者が横編機の発注を手控え、 月次受注が減少傾向にあることを野村証券のアナリストが指摘し、一転して下ぶれ 懸念が高まった。

カカクコム(2371):5万円(17%)高の35万2000円とストップ高(値幅制 限いっぱいの上昇)。インターネット業界で、消費者が情報発信を担う「Web2. 0」化が進むなか、ゴールドマン・サックス証券が強い買い推奨リストに追加した ことで、CGM(消費者発信型メディア)を収益に結びつける企業としての評価が 高まった。

中外製薬(4519):65円(2.7%)高の2505円と反発。抗がん剤のアバスチン などの新薬にけん引された将来の収益拡大シナリオへの期待が高い。野村証券金融 経済研究所は投資判断を中立から買いに引き上げた。

クラリオン(6796):15円(9.0%)安の152円と大幅続落し、東証1部の下 落率3位。カーナビゲーションシステムなどの販売不振により、07年3月期の業績 予想を下方修正した。しかし第2四半期の営業利益がほとんど出ていない分を反映 したに過ぎず、下期に新車を投入する日産自動車の売れ行き次第でさらなる減額修 正もあるとの不安が強い。

JFEホールディングス(5411):40円(0.9%)高の4510円。韓国の鉄鋼3 位の東国製鋼と株式を相互に持ち合い、提携を強化することになった。JFEは東 国製鋼へのスラブ供給によって高炉の稼働率を安定化させることが可能になるなど のメリットがあり、業績面に好影響を与えると評価された。

マースエンジニアリング(6419):一時400円安の2200円とストップ安(制 限値幅いっぱいの下落)まで売り込まれた。終値は2345円で、下落率は東証1部 2位の9.8%。パチンコホールが周辺機器に対する設備投資に慎重で、カードシス テムの販売が低迷。大幅な増益を見込んでいた07年3月期業績が一転して減益に 陥る見通しとなり、処分売りが出た。

エキサイト(3754):3万7000円(8.4%)高の47万9000円。ゴールドマ ン・サックス証券が新規に買い推奨リストに追加したことをきっかけに、急落した インターネット関連銘柄のなかで、収益拡大が可能な銘柄の1つとして見直し買い が入った。

新日鉱ホールディングス(5016):7円(0.9%)安の772円と反落。銅価格 の高騰で資源・金属部門の利益伸長が期待されるなか、07年3月期の連結経常利益 が前期比13%減の1650億円になる見通し、と23日付の日本経済新聞が報じた。し かし数字は市場の期待値より低かったため、むしろ売り材料視された。

スズケン(9987):130円(3.1%)高の4270円と反発。厚生労働省が取り組 む医療制度改革や後発医薬品市場の拡大により、医薬品卸売業界も変革や恩恵を受 けるとの期待が高まった。

アルゴグラフィックス(7595):140円(6.9%)高の2180円と急伸し、東証 1部の上昇率5位。日興シティグループ証券が新規に買いの投資判断、目標株価 2800円を付けたことが伝わり、株価の先高観が強まった。

グラファイトデザイン(7847):1万円安の6万8100円とストップ安(値幅制 限いっぱいの下落)。ゴルフクラブヘッドの高反発規制を控えて国内のクラブ市場 が冷え込み、07年2月期の連結経常利益予想を増益から一転赤字転落に変更したた め、業績先行き不安が高まった。

藤倉化成(4620):午後に上昇に転じ、32円(3.1%)高の1068円で終了。午 後1時に2007年3月期の業績見通しを引き上げたことをきっかけに、自動車や携 帯電話の市場拡大を成長につなげる企業との認識が広がった。

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