新日鉄と日本電工:業務・資本提携を強化-原料調達、持ち合い(2)

国内鉄鋼首位の新日本製鉄と合金鉄首位の 日本電工は、双方の競争力向上を図るため、業務・資本提携関係をさらに強化す る。原料調達などでさらに協力関係を深めるとともに、株式持ち合い比率も高め る方針。日本電工の澤田純夫常務と新日鉄広報センターの鈴木聖人マネジャーが 25日、ブルームバーグ・ニュースとの電話取材で明らかにした。

日本電工は22日、新日鉄との相互提携を強化するとともに、自己株式350 万株を新日鉄に売却すると発表した。澤田常務らによると、両社は22日に相互 協力することで合意。競争力強化に向けて、原料調達、製品物流、共同研究・開 発、生産や研究開発の人材交流などを推進する。

株式持ち合い-日本電工も追加取得を検討

提携を着実に実施することを目的として、両社は株式持ち合いも強化する方 針。日本電工の自己株式売却に伴い、新日鉄の日本電工保有株比率は9.4%(従 来は6.2%)に上昇する。また日本電工の新日鉄保有株は現在約67万株と1% 未満だが、株式買い増しについて「今後検討する」(澤田常務)という。同常務 は具体的な買い増し量についてはコメントできないとした。

日本電工によると、新日鉄への株式売却価格は1株当たり418円。売却金額 は14億6300万円で、売却日は10月10日。

合金鉄は製鉄に際して添加材として使用される。フェロシリコン、フェロバ ナジウム、フェロクロム、フェロマンガンがあり、国内市場規模は約4000億円。 日本電工はフェロマンガンを主力とし、高炭素フェロマンガンの国内シェアは約 53%。同社の年間売上高703億円(05年度)のうち、半分程度が新日鉄向けと なっている。

新日鉄は住友金属工業や神戸製鋼との関係を強化すると同時に、今年に入っ てからは山陽特殊製鋼および東洋鋼鈑との提携、グループ会社である鈴木金属工 業を通じた住友電気工業との鋼線事業の統合などを発表している。

新日本製鉄の株価は、前週末比2円(0.4%)安の472円、日本電工は同3 円(0.7%)安の449円(午後1時43分現在)。

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