中国工商銀IPO:機関投資家に35億ドル割り当て-10月27日上場か

190億ドル(約2兆2100億円)相当の新規 株式公開(IPO)を計画している中国最大の銀行、中国工商銀行は、IPO 総額の約20%を、香港の機関投資家十数社に割り当てる見通しだ。事情に詳し い銀行関係者3人が22日までに明らかにした。

関係者が匿名を条件に語ったところによると、工商銀は香港の資産家、李 嘉誠氏や李兆基氏などの投資家にIPO株を約35億ドル相当割り当てる見通し。 また、関係者2人によると、香港当局は工商銀の香港・上海重複上場を承認し た。

アペックス・キャピタル・マネジメントでアジア株運用に携わるタット・ アウユン氏(香港在勤)は「まとまった株数を資産家の投資家に売却するのは 良いことだ」と述べた。また、「IPOの規模の大きさにもかかわらず、市場に は資金が溢れており売り手市場となりそうだ」と語った。

香港と上海への同時上場は、中国が20年前に経済開放政策を打ち出して以 来初めて。優良企業が本土以外の市場にまず上場する傾向は、国内投資家の収 益機会を奪うとの批判が出ていた。

銀行関係者によると、工商銀は香港で354億株、上海で130億株を売却し、 それぞれ約140億ドルと50億ドルを調達する計画。両市場を合わせた規模は 1998年のNTTドコモの184億ドルを上回り、過去最大となる。

関係者によると、IPO価格は10月19日前後に決定される見通しで、上 場は同27日の予定。関係者は、香港当局は9月22日に上場承認を書面で伝え、 中国証券監督管理委員会(証監会)は同26日に本土上場を承認すると予想して いる。順調に承認が得られれば9月25日から投資家説明会を開始し、10月9日 の週から需要申告を受け付ける。需要堅調の場合はIPO規模を15%拡大する 可能性があるという。

香港でのIPOは、クレディ・スイス・グループ、ドイツ銀行、メリルリ ンチ、中国国際金融(CICC)と、工商銀傘下のICEA証券が幹事を務め る。本土ではCICCに加え、中信証券(CITIC証券)、国泰君安証券、米 ゴールドマンなどが手掛ける。

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