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ドルが2週間ぶり安値更新、一時116円20銭-米利下げ観測が浮上

東京外国為替市場では、ドル・円相場が一 時1ドル=116円20銭付近と、8日以来、2週間ぶりのドル安値を更新。米国 の経済指標悪化を受けて、市場の一部では金融当局が利下げに踏み切る可能性 があるとの観測が浮上。米金利の先安観を背景としたドル売り圧力が強まって いる。

三菱UFJ信託銀行資金為替部の井上英明グループマネージャーは、米製 造業関連の指標悪化を受けて、米国の金融市場では景気減速を嫌気した株安や 金利の大幅低下が進み、利下げが織り込まれる展開になっている、と説明。そ のうえで、「米指標に関しては景気鈍化を示す結果に対する感応度が高まってお り、ドル安方向にバイアスがかかっている」と指摘する。

国内企業の景況感は大幅改善

一方、午前8時50分に発表された法人企業景気予測調査によると、7-9 月期の大企業全産業・自社景況判断BSIはプラス10.5と、4-6月のプラス

1.8から大幅に改善。業種別では大企業製造業がプラス12.7と、前期のプラ ス1.4を上回っている。

日本経済に関しては、市場で「CPI(消費者物価指数)ショック以降に 強まっていた悲観論が修正されて、今後は12月の利上げ期待が戻る可能性があ る」(バークレイズ銀行チーフFXストラテジスト・梅本徹氏)との指摘も聞か れており、国内指標の強含みを受けて日本の金融政策の見通しが修正されれば、 徐々にドル安・円高の進行につながる展開もありそうだ。

フィラデルフィア連銀指数は予想以上に悪化

フィラデルフィア連銀が21日に発表した9月の同地区の製造業景況指数 はマイナス0.4と、2003年4月以来初めてマイナスに転じた。ブルームバー グ・ニュースがまとめた市場予想では14が見込まれていたが、前月の18.5か ら予想以上の悪化という結果となった。

この指標結果を受けて、米債市場では買いが活発化。10年債の利回りは

4.64%と、半年ぶりの水準まで低下している。また、金利先物市場では年内の 利下げ観測が浮上。シカゴ商品取引所(CBOT)のフェデラルファンド(F F)金利先物12月限の先物金利は3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 低下の5.235%となった。

米金利の先安観を背景にニューヨークの外為市場ではドル売りが優勢とな り、ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.2799ドルと、7日以来の水準までユーロ 高・ドル安が進行。この日の東京市場でも1.27ドル台後半で推移している。

バークレイズ銀の梅本氏は、「米国の金融当局が景気認識を下方修正したと ころに、指標が悪化したことで、利下げの可能性も意識され始めた」と指摘し ており、ドルがじりじりと水準を切り下げる展開を見込んでいる。

--共同取材:曽宮一恵 Editor:Kambara

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