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【個別銘柄】トヨタ、ヤクルト、JFE、セイノ、みずほF、USEN

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

トヨタ自動車(7203):終値は1.8%高の6340円。TOPIXの上昇寄与度 ランキングで1位.同指数を1.1ポイント押し上げた。前日20日の取引終了後に、 06年9月中間期の単独業績予想を上方修正したことに加え、2008年のグループ 販売台数を980万台(06年は885万台と計画)に増やす目標も公表。米GMを 抜いて世界1位になる可能性が高く、収益拡大の継続を期待する買いが多い。

キヤノン(7751):1.7%高の6050円で高値引け。9月19日の高値6070円に あと20円(0.3%)と迫った。円安傾向の継続で、内需株からハイテク株に資金 をシフトする投資家が増えているようだ。米FOMC(米連邦公開市場委員会) で金利が据え置かれたほか、原油価格の下落傾向が鮮明になっていることを受け、 米インフレ懸念の後退を好感、輸出株の構成比が高いTOPIXコア30(0.77% 上昇)はTOPIXの上昇率(同0.63%)を上回った。

ヤクルト本社(2267):終値は3.8%高の3270円と3日続伸。一時は3320 円まで買われ、年初来高値を更新した。海外で乳製品の販売が計画を上回って推 移しているほか、医薬品販売の好調も追い風となっている。06年9月中間期の 連結経常利益は減益予想から一転して増益になる見通しと一部報道機関が伝えた こともあって、業績上方修正期待が強まった。

JFEホールディングス(5411):0.9%高の4560円。中国での高炉建設を断 念し、代わって自動車用鋼板の工場を建設する方針、との報道があった。需要が 伸びている鋼板の生産能力を引き上げて同国での事業を拡大するとの期待がある 半面、外資規制の流れで高炉建設が不可能になったことへの落胆もあり、株価の 上昇は鈍かった。この日の変動は上下1.1%以内。

セイノーホールディングス(9076):一時3.2%高の1428円まで買い進まれ、 1996年12月末以来、約9年10カ月ぶりの高値水準に戻した。原油先物価格の 下落が業績に好影響を与えるとみられているほか、企業の設備投資意欲が高止ま りしているため、重量貨物に強みを持つ同社が陸運のなかでも恩恵を受けやすい とされた。06年の年明け降の価格騰落率はプラス10.8%。ヤマトホールディン グス(9064)のマイナス12.2%や日本通運(9062)のマイナス9.3%とは好対照。

みずほフィナンシャルグループ(8411):一時は1.9%安の87万2000円を 付け、6月21日以来、約3カ月ぶりの低水準に下げた。都市部を中心に不動産 取引が活発化、銀行の貸出は伸びているが、利ざやの改善が進まないことや国内 消費関連指標が悪化しつつあることが意識されているようだ。チャート上の下げ トレンドは継続、25日移動平均線からのかい離率は4.5%、RSI(相対力指数) は33.5%となった。ただ引けにかけては上昇、終値は89万9000円だった。

USEN(4842):5.0%安の901円で終了。一時870円まで売り込まれ、 約2カ月ぶりに上場来安値を更新した。無料ネット放送「GyaO」の高収益化 は厳しく成長性に限界があるとの見方や、M&A(企業の合併・買収)に伴う発 行済み株式総数の変動で株式価値の希薄化を警戒する売りが膨らんだ。JPモル ガン証券は07年6月までの目標株価を1900円から800円に引き下げた。

ACCESS(4813):8.2%高の76万5000円と大幅高。今来期はのれん 代の償却負担が重く、最終赤字を余儀なくされるが、ソフトウエア開発力の高さ を武器に携帯電話向けの新しいプラットフォーム「ALP(アクセス・リナック ス・プラットフォーム)」を世界に展開していくことで、将来の利益拡大への期 待感が高まっている。ゴールドマン・サックス証券では今後3年間のEBITDA成 長率を67%と予想。目標株価を111万円と設定。

テルモ(4543):2.5%高の4560円と3日続伸、上場来高値を連日で更新した。 米国で自販化を開始した「ガイドワイヤー」の販売状況が好調に推移しているこ とから、グローバル展開を評価した買いが増加している。為替の円安進行も収益 にプラスとなっており、今期業績の増額修正期待も根強い。

アバールデータ(6918):9.4%高の1345円で高値引け。5カ月ぶりの高値圏 を回復した。半導体製造装置の受注が好調なうえ、利益率が高い自社製品の計測 通信機器の需要も伸びており、07年3月期の連結経常利益は前期比40%増の16 億円になる見込み。期末配当予想を22円から27円に増額、前期から8円増配す る計画を示したことも評価された。21日終値ベースの配当利回りは2.0%。

日立ハイテクノロジーズ(8036):3.4%高の3380円と4営業日ぶりに反発。 半導体業界などの設備投資拡大を受けて、主力の半導体製造装置向け測定機器や HDD用検査装置が予想を上回って伸びているとの見方が強まった。来期も、ラ イフサイエンス事業の好調などから増収益の可能性が高いとして、業績拡大を評 価した買いが優勢だった。

DTS(9682):2.2%高の4270円。同社が強みを持つ金融業界や通信業界 において、情報システム投資需要が拡大、DTSの受注も増えている。三菱UF J証の森本展正アナリストは同社株の向こう1年間の目標株価を5000円と設定、 「今期業績予想ベースの株価収益率(PER)は18.69倍と情報サービス大手平 均の23倍からディスカウントされている」と分析。

東京応化工業(4186):1.7%高の3070円。半導体需要の拡大を受けて、フ ォトレジスト(感光性樹脂)などの材料部門の収益が拡大、2007年3月期の年 間配当を36円に増額することが好感された。終値ベースの株価純資産倍率(P BR)1.16倍。市場では「成長率が鈍化していることや、総資産回転率が良く ないことが課題」(いちよし証券の久保井昌伸アナリスト)とみられていた。

日阪製作所(6247):1.1%高の2225円。午後2時に07年3月期の業績予 想を上方修正すると買い注文が集まり、一気に4.1%高の2290円まで値を上げ る場面もみられた。主力のプレート式熱交換器などで大型受注が相次いでおり、 今期の営業利益は前期比44%増の32億円になる見通し(前回予想は25億円)。 配当予想も27円から30円に引き上げたことから、株主還元に前向きな姿勢も好 感された。

しまむら(8227):0.6%安の1万1000円。積極出店と既存店売上高の伸び が奏効し、中間期の営業利益は過去最高を更新したもようとの報道があった。た だ、初夏の天候不順の影響や子会社の不振などで、計画を下回る見通しであるこ とから、下期以降の挽回を見極めたいとして買いが手控えられた。

学情(2301):2.7%高の2850円。一時は7.8%高と、今年6月12日 (10%)以来の上げ幅を記録。東証1部への指定替えが決まり、足元の業績好調 と今後の成長性に着目した機関投資家の組み入れが増えるとの期待が高まってい る。コスモ証券の大西等アナリストは「市場規模が大きい中途採用市場に展開す ることで、新たな成長ステージ入りが見込まれる。営業エリア面でも、強みを持 つ関西だけでなく、首都圏への進出が収益を押し上げる可能性がある」と。

KDDI(9433):1.5%安の72万1000円で終了。固定電話のユニバーサル (一律)サービス維持のため利用者負担とする方針を正式に表明したことで、一 部で顧客離れを懸念した向きがあったと言われた。またソフトバンクが10月1 日付で「卸業」から「情報・通信業」に分類変更されることを受けて、機関投資 家などの配分比率見直しが進展、NTTやKDDIを換金売りして、待機資金を 積み増しているとの観測も出ていた。

西友(8268):7.8%安の199円で終了。取引時間中には一時9.3%安となる 場面もあり、06年の年明け以降では6月13日(10.1%)に次ぐ2番目の下落率 となった。読売新聞電子版が20日午後、「米ウォルマートが丸紅に対して西友 とダイエーの経営統合を提案している」と報道、20日の取引終了にかけて急騰 した反動が出た。規模ではなく、「従業員の質の向上、モチベーションのアップ、 鮮度向上、品ぞろえの充実」(ドイツ証券の朝永久見雄アナリスト)との声も。

王子製紙(3861):0.5%安の629円と小反落。20日に行った経営説明会にお いて、2008年度連結の経常利益を最大970億円、ROE(株主資本利益率)を

7.4%とすることなどを数値目標として提示した。ただ利益に関しては、従来目 標を先送りしたと受け止められたことから、株価の反応は限定的となった。

ペッパーフードサービス(3053):21日、東証マザーズに新規上場。買い 気配値を切り上げた後、午前の取引終了直前に35万7000円で初値が付いた。公 募価格は22万円だったため、62%高い水準。同社は1985年設立の低価格ステー キ店チェーン、7月末現在でペッパーランチ182店、その他8店を展開している。 午後は売りが優勢となり、初値比でストップ安水準に相当する30万7000円で比 例配分。

応用医学研究所(2123):21日、東証マザーズ市場に新規上場した。9時3 分に付いた初値は1270円で、公開価格の1250円を1.6%上回った。同社は1980 年設立で、医薬品などの研究開発受託を手掛けている。公開価格から算出した予 想PERは23倍だった。

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