ブラジル・レアルが下落-タイのクーデターでリスク資産を敬遠(2)

19日の外国為替市場では、ブラジル通貨レ アルが下落した。タイ軍部による首都バンコク掌握とタクシン首相による非常 事態宣言を受け、リスクの比較的高い新興市場資産を回避する動きが広がった のが背景。

バンコクでは19日、首相辞任を要求するデモが繰り広げられるなか、軍の 戦車が市内に展開した。タイ・バーツが下落し、ほかの新興市場国の通貨と債 券も下落した。

AGKコレトラの外為ディレクター、ミリアム・タベレス氏は、「タイの情 勢を受け、誰もが一段と慎重になっている」と述べ、「米ドルはセーフヘーブン (資本の避難先)とみなされているため、世界の投資家によるドル買い傾向が 一段と強まる」との見方を示した。

レアルはブラジル市場の取引が大方終了したニューヨーク時間午後4時8 分現在、1ドル=2.1608レアルと、前日の2.1460レアルから0.7%下落した。 ただ、過去1年間の上昇率は6.1%と、ブルームバーグが調査対象としている主 要16通貨で2位。

7月の小売売上高が予想を下回る伸びにとどまったことも、レアル売りに つながった。統計局の発表によると、7月の小売売上高は前年同月比2.3%増と、 2003年11月以来の低水準。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査の予想 中央値では4%上昇と見込まれていた。

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