新興市場で富豪が急増-UBSなど世界の銀行に恩恵もたらす可能性

米ボストン・コンサルティング・グルー プのリポートによると、世界の新興市場国でミリオネア(百万長者)が急拡大 しており、富裕層向けの資産運用を手掛ける銀行に恩恵をもたらす可能性があ る。

19日付のリポートによると、ブラジルとロシア、インド、中国の富裕層 が持つ資産は2010年まで2兆ドル(71%)増加し、4兆8000億ドル(約566 兆円)に拡大する見通し。4カ国のミリオネアの資産は平均11%増加してお り、ほかの地域の5.6%増を上回るペース。

ボストン・コンサルティングのクリスチャン・ド・ジュニアック氏は、「プ ライベート・バンキング業界は素晴らしい時代を経験している」とし、「資産 が増加するにつれ、利益も増えている」と指摘した。

ミリオネアの増加は、UBSやクレディ・スイスなどの銀行顧客の増加に つながりそうだ。両行は資産運用やプライベート・バンキング事業で富裕層顧 客の獲得を図るため、アジア事業を拡大する方針を表明している。

リポートによると、4カ国のミリオネアの資産は、経済成長よりも速いペ ースで伸びている。中国とインドの富裕層の運用資産は2010年までに倍増す る見通しだとド・ジュニアック氏は指摘した。

世界全体のミリオネアの人数は昨年末時点で720万人と、1年前に比べて 約10%増えた。資産総額は25兆ドルだった。米国のミリオネアは300万人、 欧州は約200万人、中国は約25万人。ミリオネアの人数の増加率は米国が5%、 アジアが20%だった。

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