ポールソン米財務長官:人民元切り上げに向けた非難控える-訪中前に

ポールソン米財務長官は19日の初の中国 公式訪問を前に、人民元切り上げに向けた同国への非難を控えることが有効だ と考えているようだ。

ポールソン財務長官を含む主要7カ国の財務当局者らは、今週末シンガポ ールで開かれていた7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)で、中国に対し 今年4月に示した人民元切り上げ要求を再提示しなかった。G7は声明で、 「多額の経常収支を有する新興市場経済国、特に中国の為替レートの一層の柔 軟化が、必要な調整が進むためには望ましい」とした。

マーク・ファーバー(香港)のマネジングディレクター、マーク・ファー バー氏は、「ポールソン財務長官は賢明な人物だ。中国との交渉で何かを得た いなら、相手を追い込まないことが重要だということを知っている」とし、 「同財務長官はより現実的なアプローチを取るだろう」と述べた。

ポールソン財務長官は、G7会合後にシンガポールで記者団に対し、中国 側の主張に「耳を傾ける」との考えを示した。同財務長官はさらに、「すぐさ ま結果がもたらされるとの高い期待には賛成しない」と述べ、中国との交渉で 大きな合意に達するとの観測を退けた。

現職就任前に70回も中国を訪問している同財務長官は、「中国はより柔 軟な通貨とより力強い国内消費、さらに金融セクターの改革が必要だ」と指摘、 「私から中国に対する最大のメッセージは、改革を伴い、これまで以上に迅速 な前進を促すものになる」と強調した。

ポールソン財務長官はこの日、「強いドルは明らかにわれわれの国益だ」 とし、「米国の証券を買う際に、投資家らは自信を持つ」と述べた。

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