米フェデレーテッドのリーマン氏:米株価急落に備え-日本株も減らす

米投資信託フェデレーテッド・マーケット・ オポチュニティー・ファンドを率いるスティーブン・リーマン氏(49)は、株 式相場がピークを付けた2000年以来で最も弱気だ。運用総額30億ドル(約 3526億円)相当の同ファンドの過去5年の成績は競合ファンドの9割を上回っ ている。

リーマン氏はファンドの現金保有高をここ1年で2倍以上に高め36%とし たほか、34.5%を債券に振り向けた。また、株価が下落すればその価値が高ま るオプションには5%を充てている。株式に割り当てているのはファンド全体 の12%にすぎず、これは6年前のファンド設定以来で最低。残りは優先株や転 換社債で運用している。

同氏はピッツバーグのオフィスでインタビューに応じ、「この米市場で非常 に厳しい底と私が考える状況に備えたポートフォリオにしており、私は静観し ている」と語った。その上で同氏は、住宅価格の下落や個人消費の後退が経済 成長を鈍化させ、企業収益の伸びを抑制するだろうと予想した。

米投信調査会社モーニングスターによれば、フェデレーテッド・マーケッ ト・オポチュニティーの過去5年の運用成績は年プラス7.3%で、競合する70 ファンドのプラス5.01%を上回った。リーマン氏のファンドを上回っているラ イバルのファンドは8%にすぎない。ただ、過去1年でみれば、同ファンドの 成績はプラス4.1%で、S&P500種のプラス5.9%を下回った。

リーマン氏の現金保有高は競合ファンドの10倍以上。また、株式保有で最 大は産金の米ニューモント・マイニングと南アフリカ共和国のアングロゴール ド・アシャンティ。両社の株価はここ1週間では金相場の下落とともに13%安 くなった。それでも過去1年ではそれぞれ6.8%、21%の上昇となっている。

リスク回避

リーマン氏は3年連続で上昇した株式相場は高過ぎると指摘。「このところ の懸念材料には住宅市場、消費、政府、債務それに地政学的リスクがある。こ れらすべてを考慮すれば、異常なまでにリスクを回避することについて、説得 力が増す」と語った。

同氏は保有するプット・オプションを用い、12月まではS&P500種を 1350で売却することができる。同指数の12日終値は1313.11で、同指数が 同水準にとどまれば、1オプション当たりほぼ40ポイントの利益となる。

また、2カ月前までは、リーマン氏のファンドの1割以上を日本株が占め ていた。ただ、同氏はこれを解消している。海外投資家が日本の株式市場に資 金を流入させる可能性があるためで、同氏によれば、それは通常、相場下落の 前に起きるのだという。

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