米シティ:貴金属取引で2000万ドルの損失-トレーダーが取引隠ぺい

米銀最大手のシティグループが、2002- 03年にかけての金と銀の取引で2000万ドル(約23億5200万円)の損失を 出していたことが、ニューヨーク証券取引所(NYSE)は13日発表した文 書で分かった。トレーダーが取引について隠ぺいし、虚偽の価格を報告してい たという。

NYSEによると、元トレーダーのゲール・エドモンズ氏(40)は03年 1月に解雇される前の1カ月に、約75回にわたり権限の上限を超えた取引を 行っていた。シティは同氏が隠ぺいしていたポジションを発見し、同氏を解雇 したという。NYSEは貴金属取引部門への管理不行き届きを理由にシティに 50万ドルの罰金を科すとともに、7月17日付の調査結果を公表した。

サンフォード・ワイル前会長兼最高経営責任者(CEO)の下でのシティ の管理の甘さが、また1つ明らかになった。同社は2000年の内部監査で、貴 金属取引部門の監督と価格確認が不十分であることを発見していたにもかかわ らず、十分な改善措置を取らなかったとNYSEは指摘している。

シティは03年1月8日に、顧客からの問い合わせによってエドモンズ氏 の行為に気付いたが、その時点では既に3億3100万ドル相当の金と銀を受け 渡す契約が成立していた。エドモンズ氏の未決済取引は02年12月には一時、 3億7300万ドルまで膨らんでいたという。

シティは当局からの罰金や訴訟での和解金として、50億ドル余りを支払 っている。03年に就任したチャールズ・プリンスCEOはこれに対応し、昨 年管理を強化した。

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