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【個別銘柄】住友鉱、商社、石油、三越、シルバ精、熊谷組、商船三井

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

住友金属鉱山(5713):8.2%安の1595円で終了。終値ベースの下落率では 06年の年明け以降、3番目の大幅安となった。前日の海外商品市場で非鉄金属 相場が急落したことを受け、収益の先行き警戒感が強まっている。11日の取引 終了後に、銅や金、ニッケル価格などが会社側の事前予想を上回って推移してい るとして、9月中間期と07年3月通期の業績と配当予想をそれぞれ大幅に増額 修正したが、株価にはすでに反映済みとの見方が多い。

三菱商事(8058)は3.7%安の2185円、三井物産(8031)は2.3%安の1550 円:非鉄金属の国際市況悪化に加え、原油先物相場も3年ぶりに6日続落、商品 相場から資金が逃避するとの警戒感が強まった。いちよし投資顧問の秋野充成運 用部長は、「商品相場から債券相場に資金が移っている可能性がある。景気減速 かどうかは見極めていかなくてはいけない」と話していた。

石油関連株:軒並み安い。ニューヨーク商業取引所の原油先物10月限は11 日の取引で一時64.85ドルまで売り込まれ、先安感が台頭した。「2004年以降、 需要は伸び悩んでおり、生産は増加している。価格は80ドルを試すのではなく、 60ドルを試すだろう」(エナジー・セキュリティー・アナリシスのサラ・エマ ーソン氏)との声も広がり始めた。国際石油開発帝石ホールディングス(1605)は

2.2%安の92万9000円、石油資源開発(1662)は0.4%安の7160円。

三越(2779):4.6%安の536円で終了。出来高は1053万株に達し、今年3 月10日以来の1000株超となった。8月中間期業績は売上高、粗利益率の未達に より減益幅が拡大しそうとの見方が出ており、業績への先行き警戒感が強まった。 ドイツ証券の朝永久見雄アナリストは中間連結営業益が前年同期比5.5%減の68 億円にとどまると試算、2割強の未達に終わる可能性があるとの見解を示唆した。

ヤフー(4689):一時1.2%安の4万2150円まで売り込まれ、03年12月以来、 およそ3年9カ月ぶりの安値を更新。第1四半期業績の伸びが予想を下回るなど 利益成長の鈍化により、これまで高成長を前提として是認されていた高いPER 水準を今後は維持できないとの見方が出ている。終値は0.9%安の4万2250円。

シルバー精工(6453):4.2%高の75円で終了。出来高は1億330万株に達 し、東証1部出来高(株数ベース)ランキングトップ。アミューズメント施設運 営のユナイテッドエピック(略称UE:東京都渋谷区)に第3者割当増資など実 施、約76億円を調達して財務基盤の建て直しを図る。また、UEに新株予約権 を付与し、UEの傘下に入る方針が示されたため、経営再建が進むとみた向きか ら買いが入ったようだ。監査法人のエイ・アイ・シーは決算短信で継続疑義の注 記を付けていた。

熊谷組(1861):18%高の385円で終了。一時12%高の367円まで買い進ま れる場面もあった。台湾の半導体メーカーから半導体工場を受注。業績貢献期待 が継続した。市場予想に反し、日経平均225からの除外を回避した先週6日以降、 株価は水準訂正の動きを強めており、約3カ月ぶりの高値圏に回復した。信用取 引の売り残高が高水準にあるほか、新規売りも停止されているとあって買い方優 勢との声も聞かれた。

商船三井(9104):0.7%高の881円で終了、一時は906円まで買われ、今年 2月上旬以来、約7カ月ぶりの高値水準に値を戻した。原油先物相場の続落で燃 料コストが抑制できるとみられているほか、中間決算を控え、配当利回りに着目 した買いが入っているという。同社株の配当利回りは2.0%。

レイコフ(8941):2.2%高の22万8000円で終了。一時は23万7000円を 付け、7月初旬以来の高値水準に値を戻した。不動産投資ファンドの成功報酬が 増加、06年8月通期の経常利益が前の期比2.1倍の11億円になったもようだと 11日公表した。レイコフの9月に入ってからの上昇率は40.74%で、大証ヘラク レス市場で1位。

積水化学工業(4204):一時1.9%高の1022円を付けるなど、午前中はプラ ス圏で推移した。終値は0.1%安の1022円。住宅事業が好調に推移するなか、 次の成長に向けて高機能プラスチック部門の拡張を図っていることが11日明ら かになり、安定的な業容拡大が可能だとの評価が高まった。約300億円を投じて 医薬品国内2位の第一三共から検査薬メーカーの「第一化学薬品」(東京都中央 区)を買収。第一三共(4568)は3.9%高の3210円だった。

堀場製作所(6856):1.8%高の3460円と反発。主力のエックス線分析装置 の販売が好調として、11日付で今期単独業績と配当の予想を増額修正したこと が評価された。ゴールドマン・サックス証券の堀江伸アナリストは「中期で 10%を超える利益の安定成長が見込まれることなどを勘案すると、現在の株価は 魅力的な水準」と分析、買い推奨を継続した。

ミヤチテクノス(6885):3.1%高の2320円。一時2420円を付け、約4カ 月ぶりの高値圏にまで上昇した。抵抗溶接機器やレーザー溶接機が好調なほか、 加工用レーザーの拡販が中期的に期待できるとの見方を背景に、収益拡大期待が 高まっている。コスモ証券では07年6月期のEPS予想を139円と設定、会社 計画の125円を上回る公算が高いとしている。

北越製紙(3865):3.6%高の730円で終了、終日プラス圏で推移した。12日 付の日本経済新聞朝刊が日本製紙グループ本社(3893)と北越紙の提携骨子が固ま ったと報道、最新鋭設備の相互活用などで年間100億円のシナジー効果が可能と した。会社側は「合意が成立次第、速やかに開示する」とコメント。この日午後 4時から都内で記者会見する予定。

メガネスーパー(3318):1.1%安の1128円。出店数増加や既存店売上の低 迷で第1四半期(5-7月)は前年同期比2けた減益となった。会社側は減益要 因は将来の利益につながる先行投資負担の側面が大きいと説明。夏の需要期につ いて「8月に入り利益は上がってきている。9月も11日までの途中段階で既存 店売上高が前年同月比1.5%増と好調」(黒羽誠一常務)と述べていた。

ドクターシーラボ(4924):1.8%高の17万円。百貨店などの販売チャネル を増やしたほか、広告宣伝費などを抑制、経費構造を見直したことから収益が改 善傾向にあるとみられた。11日に発表した7月中間連結決算は営業利益が前年 同期比6.1%増の7億800万円だった。

乃村工藝社(9716):2.7%高の600円。再開発の活発化によって複合商業 施設分野での需要が伸びているうえ、ショールームなどの広報・販売促進分野も 好調に推移。進ちょく率の高さから再度、業績予想が増額される余地があるとの 見方や、好業績の出遅れ株が見直される相場状況だったことも追い風となった。

梅の花(7604):一時0.4%高の53万3000円を付け、連日で年初来高値を更 新した。湯葉と豆腐の店「梅の花」で客単価が向上、既存店売上高が会社側の想 定値を上回っていることや、9月の決算期末を控えて、配当取りや優待券を狙っ た買いが続いているとみられる。

プロデュース(6263):8.5%高の78万1000円と急騰。ジャスダック市場の 上昇率ランキングで2位に付けた。携帯カメラの機能分析装置や電子部品の検査 装置などが好調に推移、顧客基盤を拡大している点などを評価する声が出ている。 ゴールドマン・サックス証券は同社株の目標株価を130万円、投資判断を「買 い」と設定して新たにカバーを開始。

三栄建築設計(3228):12日、名証セントレックス市場に新規上場した。 午前9時10分ごろに付いた初値は32万5000円で、公開価格の31万円を4.8% 上回った。首都圏を地盤に保有物件の賃貸や管理などを手掛ける。主幹事はエイ チ・エス証券、終値は30万2000円。

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