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アジア新興市場株、今後も世界的な株高に遅れる見込み-米景気減速で

アジアの新興市場株相場は過去3カ月にわ たり、世界的な株高に後れを取った。米景気の減速により、今後もその差を縮 めるのは難しいかもしれない。

韓国や台湾などアジアの新興国・地域は、米国を中心とするエレクトロニ クス製品需要への依存度が東欧や南米よりも高い。その上に、中国の工業化に 伴う国際商品相場上昇の恩恵もさほど受けていない。

ベアリング・アセット・マネジメントのファンドマネジャー、アラン・リ チャードソン氏(香港在勤)は「アジア株の回復の持続性には疑問がある」と 指摘。「他地域は、エネルギーや原材料需要の恩恵を受けた」と語った。

先週のアジア新興市場株はインドを中心に上昇した。それでもリチャード ソン氏は、半導体メモリー・液晶表示装置(LCD)最大手、韓国サムスン電 子などの銘柄に対して警戒しているという。サムスンは、モルガン・スタンレ ー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)新興市場アジア指数の構成 銘柄のなかで最大の企業だ。

同指数は6月13日にグローバル指数が年初来安値をつけた後、これまでに 14%上昇したが、MSCI新興市場指数の同16%上昇を下回る伸びにとどまっ ている。MSCI・EMEA(新興欧州・中東・アフリカ)指数も16%上昇。 MSCI中南米指数は22%の上昇となっている。

アジアのテクノロジー株の一部は、出遅れ株を好む投資家に最大の投資機 会を提供しているとの見方もある。テンプルトン・アセット・マネジメントの 新興市場株ファンドマネジャー、マーク・モビアス氏は、ソウルから電話イン タビューに応じ「今月の推奨セクターというわけではないが、テクノロジー株 は大幅に下落したため、投資機会が広がった」と指摘した。MSCIアジア新 興株指数のテクノロジー株は5月8日から6月13日までの期間に22%下落した。

それでもベアリング・アセットのリチャードソン氏は、アジアの新興市場 株はテクノロジー株需要への依存度が強いため、他地域よりも苦戦を強いられ ると指摘する。「今後は簡単に投資利益を上げられなくなる。成長の勢いはピー クに達してしまったと確信している」と語った。

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