新日石会長: イラン原油減少ならロシア産が大きな供給源(3)

新日本石油の渡文明会長(石油連盟会長)は 5日、都内の講演で、イラン産原油の供給が減少した場合、ロシアがそれを代替 する大きな供給源になるとの考えを明らかにした。

渡会長は新日石ではイラン産原油が調達量全体のうち13%前後を占めている としたうえで、イラン産原油が減少しても、スポット(当用買い)で賄う方針で あり、また、中東産油国などが増産に踏み切ることで、需給ひっ迫がかなり緩和 されると予想した。

渡会長は3月、石油連盟の定例会見で、イランの核開発問題などに端を発し た地政学リスクの高まりを踏まえ、同社が同国産原油の調達規模を05年比で日量

2.2万バレル、約15%削減し、同12万バレルする計画であることを明らかにした。

経済産業省によると、日本のイラン産原油の05年輸入量は3373万キロリッ トルで、全体の13.8%を占めている。

渡会長はまた、イラン核開発問題に関連して日本企業が権益を保有するアザ デガン油田開発について「難しいテーマ。どんな交渉が起きているのか分からな い」と前置きしたうえで、国連による同国への経済制裁には懸念を表明。そのう えで、イラン核開発問題が「円満に解決することを期待する」と語った。

渡会長は原油高の1つの要因として「産油国の投資が不十分だった」と指摘 し、産油国に一段の投資を求める姿勢を示した。ただ、イラク情勢が正常化に向 かい、サウジアラビアが増産することで、在庫が不十分な状態は「3年前後で解 消する」と予想した。

新日本石油の株価終値は前日比20円(2.2%)安の873円。

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