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石油連盟:バイオエタノール混合燃料の試験販売を07年後半に開始

石油連盟に加盟する石油元売り各社は共同 で2007年後半から、サトウキビなどから作るバイオエタノールを混合したガソ リンの試験販売を開始する。

これは「ETBE(エチル・ターシャリー・ブチル・エーテル)」を混合し たガソリンで、自動車からの二酸化炭素(CO2)排出抑制に効果がある。石 油元売り各社がETBEを共同で輸入し、関東地区の50カ所のガソリンスタン ドで7%混合のレギュラーガソリンの試験販売に乗り出す。石油連盟の田中英 樹広報担当が29日に電話取材で明らかにした。

ETBEの具体的な販売数量や輸入量は未定としているが、06年内に共同 出資会社を設立し、輸入を始める。また、輸入に備え新日本石油根岸製油所(横 浜市磯子区)に、約2万キロリットルのタンクを確保し、当面は同製油所から ETBEを出荷する計画だ。

試験販売に国が10億円支援

石油連盟は今年初めに、10年度をめどにガソリン需要量の20%に相当する ETBE混合ガソリンを本格導入する計画をまとめた。07年後半からの試験販 売は、この本格導入に向けた実証事業で、石連では、「2007年度に国から約10 億円の支援を受ける見通し」(田中広報担当)としている。

経済産業省は25日に発表した07年度予算の概算要求の中で、給油所にお けるETBE混合ガソリンの漏洩対策などを検証する新規事業として10億円を 盛り込んでいる。

CO2排出削減を狙いに、政府が05年4月に閣議決定した「京都議定書目 標達成計画」では、輸送分野でのエタノールなどバイオマス(生物資源)燃料 の利用を目標として掲げている。さらに政府は同年5月に、エタノール大国の ブラジルとバイオマス燃料などの分野で協力することで合意した。

エタノールをガソリンに混合した場合には、光化学スモッグの原因物質が 増加することや、水分混入によってガソリンとエタノールが分離し、自動車部 品への腐食や劣化が発生する懸念がある。そのため、石油連盟はエタノールを 直接ガソリンに混入するのではなく、エタノールからETBEを製造して利用 すべきとの方針を固めていた。

ETBEは、エタノールとイソブテンと呼ばれる石油系のガスを合成して 生成する物質。ETBEは法律上の監視物質にあたることから、石油連盟は現 在、ETBEのリスク評価を行っているが、欧州ではすでにETBE混合ガソ リンが販売されており、安全性に大きな問題はないとしている。

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