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【個別銘柄】ソフバンク、北越紙、ヤマハ、芝浦メカ、東芝、新日鉄

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

ソフトバンク(9984):5.6%安の2020円と大幅安。一時は1995円を付け、 1カ月ぶりに2000円の大台を割り込んだ。移動体通信事業の先行きが読みにく いと言われるなか、日本株相場全体の調整を警戒した個人投資家などがソフバン ク株に売りを出しているもよう。

北越製紙(3865):2.3%安の758円と4日続落。27日付の朝日新聞朝刊は、 王子製紙が北越紙に仕掛けている敵対的な株式公開買い付け(TOB)を、当面 は断念する方針を固めたと報道した。他紙も、TOBの成立条件である50%超 の株式取得が難しい情勢になったと伝えたため嫌気売りが増えた。王子によるT OBの実施価格は1株=800円。

ヤマハ(7951):2.7%安の2335円と4営業日ぶり反落。25日、政府の銀行 等保有株式取得機構が保有するヤマハ株257万6000株(発行済み株式総数の

1.25%)を市場外取引で個人投資家向けに売り出すと発表したことを受け、株式 需給の悪化を警戒した売りが増えた。

芝浦メカトロニクス(6590):7.2%安の642円で終了。液晶製造装置向け ウエット装置の価格下落が予想以上に進行していることから、収益先行きへの懸 念が高まっている。会社側では下期の収益回復を見込んでいるものの、アナリス トらは「会社計画をさらに下回る懸念もまだ完全に払しょくされていない」(三 菱UFJ証券の中名生正弘氏)とみていた。

東芝(6502):一時3.4%高の801円まで上昇、06年1月以来の800円台に回 復した。米マイクロソフト社が年内に投入予定の携帯音楽プレーヤー「zune (ズーン)」の生産を東芝に委託することが明らかになり、半導体メモリー事業 の更なる伸長が期待された。また三井物産とラオスで水力発電設備を受注したこ とも上げを後押しした。

新日鉄(5401):1.2%高の495円と反発。新興国の経済成長に伴い鉄鋼需 要が伸びており、中間期業績が計画を上回るとの見方が強まっている。こうした なか、14年ぶりに中間配当を行うとの報道があり、業績と株主重視の経営とい う双方から投資家の評価が高まった。

アップルインターナショナル(2788):12%安の7万3700円ストップ安で 87株の比例配分。1345株の売り注文を残した。業界内の競争激化や先行投資負 担によって、黒字を見込んでいた6月中間期の連結純損益が赤字に転落する見通 しとなったうえ、通期経常利益予想を半減したため、会社側が示す情報への不信 感が強まっている。同社は05年12月期も中間期を含めて計3回業績予想を下方 修正していた。

インターネット総合研究所(IRI:4741):急落。17%安の9万8000円 ストップ安で終了、2122株の売り注文を残した。情報システムコンサルティン グの子会社アイ・エックス・アイで大口案件が一巡した結果、業績押し上げ効果 が減り、今期は減収減益を余儀なくされる見通し。業績落ち込みによって株価収 益率などの株価指標面で割高感が強まった。

クラレ(3405):。1.8%安の1327円で終了。一時は同社の成長をけん引した リアプロジェクションテレビ向けのレンズ事業から完全撤退することが決まり、 同社の合理的な経営決断に対して一定の評価があった。しかし、同事業からの撤 退はある程度予測されていたため、日本株相場の下げに連動して売りが優勢とな った。

タイヨーエレック(6429):4.0%安の960円。「CR大陸物語」「CR超 神の剣」などパチンコ新機種の販売不振や製造ライン改造の影響が重なり、9月 中間経常利益は赤字に転落する見通し。もっとも、足元の業績悪化はある程度予 想されていたほか、有力開発会社との資本提携強化で来期業績の回復期待が強ま ったことから下げについても限定的だった。

常磐興産(9675):7.3%安の191円と大幅安。東証1部の値下がり率ラン キングで4位。公共投資の抑制で建設・土木関連事業の工事利益率が低下してお り、黒字転換を予定していた今期純損益予想を赤字に変更した。配当も見送るこ とになり、業績の回復に時間がかかるとの見方が広がった。

松竹(9601):午後2時以降に荒い値動き。結局、3.3%安の973円で取引を 終了した。07年2月通期の純利益予想が24%増額された点を評価したとみられ る買いが入り、前週末比1.8%安の988円まで下げ幅を縮小したが、主力の映像 関連事業の不振で売上高や営業利益は減額されていたため、売り圧力が再び買い を上回った。

ドッドウエル ビー・エム・エス(7626):7.6%安の730円と急落。東証1 部値下がり率ランキングで5位となった。金融機関向けICカード即時発行機の 本格納入時期が遅れ、06年6月期に続いて07年6月期も大きな伸びを見込んで いないことが明らかになった。今後の成長商品の1つとして投資家の期待が高か っただけに、納入の遅れに対する失望売りが増えた。

イトーキ(7972):9.2%高の1324円と急騰、東証1部上昇率ランキングで2 位につけた。都心部を中心にオフィス需要が堅調に推移、今秋以降の大型ビル稼 動により2007年にもピークを迎えるとの期待感が強い。オフィス家具の需要も 伸び、イトーキの業績が良くなるとみた買いが入っているほか、内製化の進展に 伴い、利益率も高まると期待されている。

ゲオ(2681):7.5%高の21万6000円と急騰。大手主導で進んだ業界再編 で寡占化が進み、残存者メリットを受ける公算が大きいとの見方が広がっている。 足元の利益を圧迫してきた減価償却費が今後減り、業績も好転していくとの期待 が先行した。みずほ証券は25日付で投資判断「1(強い買い推奨)」、目標株 価26万円でカバーを開始。

ダイナシティ(8901):5.5%高の1万6260円。一時は12%高の1万7270 円まで買い進まれる場面もあった。インボイス(9448)が、ライブドアグループの 保有するタイナシティの新株予約権を株式公開買い付け(TOB)すると発表し たため、インボイス傘下で再スタートを切り、業績を伸ばしていくとの見方が広 がった。

オービックビジネスコンサルタント(4733):5.3%高の8300円で終了。一 時8360円を付け、年初来高値となった。6月に企業改革法(日本版SOX法) が成立し、上場企業には財務報告にかかる内部統制を強化が求められている。O BCはこれに対応した製品を投入し、需要を取り込んでいくとの期待が高まった。 メリルリンチ日本証券は28日、OBCを投資評価「買い」、目標株価1万円で カバーを開始した。

三菱マテリアル(5711):一時529円を付け、5月29日以来、約3カ月ぶり の高値圏に戻した。26日付の日本経済新聞朝刊が、銅関連や電子材料部門の伸 びを背景に中間営業利益が390億円に達し、従来計画の320億円を22%上回る と報道、業績拡大を評価する買いが先行した。終値は0.2%安の512円。

セブンシーズホールディングス(3750):24%高の220円と急騰。この日午前 10時に、最大で発行済み株式総数の6.3%に当たる自己株式の取得を行うと表明。 株主還元姿勢に対する評価や、今後の需給ひっ迫を見込んだ買いが先行した。セ ブンシーズは出版と情報システム子会社の管理を行う持ち株会社。

学習研究社(9470):3.1%高の298円で終了。買い気配で取引をスタート、 一時は318円まで買い進まれた。受験塾の名門「桐杏学園」などを運営するアン セス(東京都豊島区)を傘下に迎え、幼稚園・小学校受験から大学受験まで一貫 指導体制を敷く。学習塾の指導ノウハウを吸収することで本業の参考書事業にも 好影響が及ぶとみた向きから買いが入った。

ウェルネット(2428):7.6%安の18万2000円と3日続落し、年初来安値。 昨年9月末に付けた上場来安値(16万9000円)も視野に入る。先行投資負担で 今期減益を見込む収益への不安感が広がっているほか、中期経営計画では業績に 占める新規事業の比率が高まっていく方向性が示され、将来的な利益見通しを立 てにくくなったとの警戒感が出た。ゴールドマン・サックス証券では投資判断を、 従来の「買い」から「中立」に引き下げている。

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