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新日鉄:北米事業の増強は検討中、ミタルと交渉していない(2)

世界鉄鋼3位の新日本製鉄は24日、同首位 のミタル・スチール(オランダ)との米国鋼板合弁会社I/Nコート(米インデ ィアナ州)が約300億円を投資して自動車用鋼板の生産能力を年間100万トン規 模に倍増させるとの一部報道について、「何も決まっていない」とのコメントを 発表した。「北米での自動車用鋼板の製造能力増強について検討しているのは事 実だが、ミタルとの交渉はしていない」としている。

I/Nコートは、新日鉄とミタルが折半出資する合弁会社。現行設備は、溶 融亜鉛めっき設備(CGL、年産50万トン)と電気亜鉛めっき設備(EGL、 年産40万トン)で、現地の日系および米系自動車メーカー、自動車部品メーカ ーなどに出荷している。

新日鉄の三村明夫社長は5月、日系自動車メーカーの北米生産シェアがこの まま上昇する場合、「北米にCGL(溶融亜鉛めっき生産設備)がもう1基必要 になる」との認識を表明。さらに7月に、ブルームバーグ・ニュースに対し、同 月にミタルのラクシュミ・ミタル会長と京都で会談した際、欧州事業に加えて北 米事業についても「CGL増設問題を含め、協議する」ことで合意したことを明 らかにしていた。

新日鉄がミタルと提携を拡大する方針を固め、北米自動車用鋼板事業を増強 するとの報道については、24日付の日本経済新聞が行った。鉄鋼の世界再編が 進むなか、ミタルは世界2位のアルセロール(ルクセンブルク)を買収し圧倒的 首位となった。報道によれば、新生ミタルとの提携の第1弾として、合弁会社は 新工場を建設する。ミタルとの関係を深め、成長が見込める自動車鋼板事業を強 化しながら再編加速に備えると伝えている。

新日本製鉄の午前株価は前日比3円(0.6%)高の494円。

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