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北越紙株は続落、自主独立経営を標ぼう-王子紙TOB不成立の公算も

製紙業界6位の北越製紙の株価が安い。一 時は前日比4.1%安の820円まで下落した。9日夕、アナリストや投資家を対象 に王子製紙からの経営統合提案に関する説明会を開催、王子紙の子会社になれ ば最大179億円のデメリットが働くとして、あくまでも自主独立経営を標榜し 続ける意志を示した。日本製紙グループ本社や三菱製紙などの資本を受け入れ、 「反王子紙」で連携する構えをみせているが、事態がこう着するとみる向きが 多く、同社株への投資に消極的な向きが多い。

この日は売り気配で取引を開始。午前9時5分ごろに前日比20円(2.4%) 安の828円で寄り付いた。午前9時20分現在の出来高は12万4000株。取引開 始後20分間の出来高を比較すると、王子紙がTOBを始めた今月2日以降では 最低だった。過去6営業日の出来高の平均は76万株だった。

三輪正明社長は9日夕の記者会見で、王子紙と経営統合した場合、「減産 などで2009年度に134-179億円の減益要因になる」と主張、自主独立経営を 継続すれば、業界平均を上回る成長を実現できると述べた。

そのうえで、「日本紙のようにわれわれの自主独立を尊重する企業との提 携を前向きに検討する」とコメント、日本紙Gや三菱製紙などと提携する可能 性を示した。一方、増資を引き受けてもらった三菱商事と連携を深めれば、「新 潟工場の新設備の稼働率向上、原材料や販売面など広範な業務提携で2009年度 に30億円、2010年度で10億円のプラス」(岸本晢夫副社長)効果があると試 算。北越紙経営陣としては7月以降、ベストの選択を行ったと自己主張した。

アナリストは「説得力に欠ける」と

説明会に出席したUBS証券の村松高明シニアアナリストは、「ひと言で 言えば、説得力に欠ける内容だった」との印象を持ったとしているが、王子紙 のTOB期間中でもあるため、投資判断を「アンダーレビュー」として、事態 を静観しているという。

北越製紙の三輪正明社長は10日朝、JR新潟駅で記者団の質問に応じ、第 四銀行(北越紙の議決権保有比率2.00%)などを含め、合計40%以上の株式を 持つ株主から王子紙のTOBに応募しないとの約束を取り付けていると語った。

王子紙のTOBが成立するのは50.0004%のため、不成立となる公算が高ま ったとみられる。北越紙の三輪社長はきょう、新潟市長や新潟商工会議所会頭 らと会談を持つ計画で、新潟県内の関係先をまわる予定。

北越紙の争奪戦に絡む企業の株価は、王子紙が同1.0%安の680円、日本紙 Gが同0.7%安の42万8000円、三菱製紙が同6.3%高の273円、三菱商事が同

0.2%安の2415円。

--共同取材:桑子 かつ代 Editor:inkyo

Peter Langan (81)(3)3201-7241 plangan@bloomberg.net

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