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【個別銘柄】三井金、三菱レ、沢井薬、北越紙、トヨタ、ローム、日通

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

三井金属(5706):7.3%安の598円と急落。一時596円まで売り込まれ、年 初来安値の582円まであと14円と迫った。液晶パネルメーカーの減産を受けて、 同社主力の液晶部材が低迷し、4-6月期連結営業利益は前年同期比25%減の 80億円と2けたの減益となった。9月中間期の営業利益予想を128億円から98 億円に減額修正。

三菱レイヨン(3404):7.7%安の813円で終了。前週末4日発表の4-6 月期業績報告で、航空機やスポーツ用途向けの炭素繊維が伸びたことや携帯電話 用表面硬化アクリル樹脂板などの化成品事業も伸長、中間期計画値に対する利益 の進ちょく率は5割超となった。一方で、売上高の2割を占めるアクリル繊維事 業が想定以上厳しく、今後の収益伸び悩みが警戒された。ゴールドマン・サック ス証券は三菱レの目標株価を1000円から950円に引き下げ。

沢井製薬(4555):8.9%安の5660円と大幅安。東証1部下落率ランキングで 3位。4-6月期の業績は45%増収の36%経常増益。政府の普及推進策を背景 に後発医薬品の需要が増加、同社の業績を押し上げることが確認された。しかし、 売上高原価率の上昇など不安材料も出たことから、この水準から買い上がるには 原価率の動向を見極める必要があるとみられた。同社株は1月18日の年初来安 値から7月31日の上場来高値まで7割上昇していた。

北越製紙(3865):1.8%安の831円で終了。出来高は427万株で、王子製紙 (3861)が敵対的な株式公開買い付け(TOB)を開始した8月2日以降では最 低となった。北越紙は三菱商事を対象に304億円規模の第3者割当増資を完了。 事実上、三菱商の傘下に入った。北越紙の1株利益(EPS)の希薄化が懸念さ れたほか、王子紙の今後の一手をみるべきとの声もあり、様子見ムードが広がっ た。王子紙は0.3%安の680円、日本紙G(3893)は4.3%安の42万7000円。

トヨタ自動車(7203):一時1.5%高の6170円まで上昇し、取引時間中と しては5月30日以来の高値水準に回復。米国市場での販売好調と円安効果で、 4-6月期として過去最高の業績を残した。米国では原油高騰で燃費が良い日本 車の人気が高まっていることから、「カローラ」などコンパクトカーの販売好調 は今後も続くとみられた。終値は0.8%安の6030円。

ローム(6963):終値は1.4%安の9810円。世界的な薄型ディスプレーや 携帯電話の需要拡大に伴って、同社の電子部品需要も高まっている。4-6月期 連結営業利益は前年同期比26%増の192億円と2けたの増益を確保、市場予想 ともほぼ一致した。電子部品の在庫が7四半期ぶりに改善、午前の取引は前週末 比プラス圏で推移した。

日本通運(9062):4.8%安の576円と急反落。4日に公表された4-6月 期業績は、国際貨物の需要回復を背景に2けたの経常増益となったが、燃料費高 騰などの不安材料も多く、業績改善の継続性を見極めたいとの姿勢が広がった。 クレディ・スイス証券では4日付で目標株価を540円から470円に引き下げた。

小野薬品工業(4528):大阪証券取引所での終値は2.7%安の5520円。第1 四半期業績の悪化を受けて、07年3月期の連結営業利益予想を541億円から508 億円に減額修正、11%の減益になると見込んだ。会社側の見方は慎重過ぎるとの 指摘もあったが、「当面2-3年、有望自社新薬を持たない同社にとってボディ ーブローのようなダメージとなってジェネリック(後発医薬品)の侵食影響が現 れる」(メリルリンチ日本証券の三好昌武シニアアナリスト)とみられた。

コスモ石油(5007):2.2%安の539円。1995年に同社の千葉製油所でガス漏 れ事故が起きていたと発表。コンプライアンス体制の不備が明らかになり、CS R(企業の社会的責任)の観点から投資しにくいとみられた。業績面の好材料を 不祥事が帳消しにした格好。

ファーストリテイリング(9983):2.5%安の9380円で終了。香港のカジュア ル衣料品大手「ジョルダーノ・インターナショナル」に対して買収提案を行った ことが前週末に明らかになり、企業規模拡大やアジア地域での成長加速が期待さ れた。ただ、ジョルダーノ側がいったん拒否したことも伝わり、交渉長期化やの れん代の償却などで直近の期間収益が悪化する可能性などが警戒視された。

黒田電気(7517):4.7%安の1206円と続落。液晶ディスプレー関連商品の 価格下落が響き、4-6月期の連結営業利益は同17%減の9億8800万円となっ た。収益採算性の悪化を警戒した向きから売り注文が出ていたもようだ。

ネットワンシステムズ(7518):午後1時に4-6月期の連結業績を開示、 経常利益が前年同期の100分の1に急減したことが明らかになると売り圧力が一 気に高まった。終値は6.9%安の16万2000円。一般企業のネットワーク投資回 復と公共部門のネットワーク構築の案件増加で今期は業績が回復するとみられて いただけに、予想外に低調な出だしを受けて業績回復に懐疑的な見方が広がった。

ヤマハ(7951):1.9%高の2415円で終了、一時は2480円まで買い進まれ、 1997年5月半ば以来、9年3カ月ぶりの高値に回復した。中国や欧州で楽器販 売が好調に推移しているうえ、懸念視されてきた携帯電話向けの音源LSI事業 も高付加価値新製品の投入で採算が改善し始めている。業績安定化を期待した向 きから継続的に買い注文が入っているようだ。

日本曹達(4041):4.9%高の534円。一時539円を付け、7月14日以来、 およそ1カ月ぶりの高値圏を回復した。飼料添加物メチオニンの市況回復や、殺 菌剤や殺虫剤など農薬事業の増収効果で9月中間期の営業損益見通しを従来の5 億円の赤字から7億円の黒字予想に変更、収益改善を評価する買いが入った。

ロート製薬(4527):7.6%高の1125円。4-6月期業績は大幅な減益だった が、前期の反動や広告費・研究開発費の増加が主因であり、新製品にけん引され て収益性は改善していくと冷静に捉えられた。三菱UFJ証券が投資レーティン グを最上位の「1」に引き上げたことも、年初来安値に沈んでいた株価を見直す きっかけになった。

ミヤチテクノス(6885):3.9%高の1746円と大幅高。需要先である自動車 や電機業界の好況を反映して、レーザー機器やシステム製品の売り上げが好調。 06年6月期の収益が計画を上回る見通しとなったことから、足元の業績好調を 株価に織り込む動きが広がった。

大日本印刷(7912):0.6%高の1790円と小反発。液晶用カラーフィルター の単価が低落、エレクトロニクス部門の営業利益率は2.5ポイント悪化している が、会社側が06年9月中間期と07年3月期の業績予想を据え置いたため、小口 の買い注文が続いた。ブルームバーグ・プロフェッショナルによると、小口注文 は7月半ば以降、80億円程度の買い越しが継続。

ナブテスコ(6268):小動き。終値は1.1%安の1235円となった。中国に おける建機需要の急回復を背景に07年3月通期の連結経常利益予想を150億円 から160億円(前期比11%増)に増額修正、利益水準の向上により、PER面 などから評価余地が高まるとみられ一時は2.9%高する場面もあった。チャート 分析上は、短中期的な売買コストを示す25日移動平均線(1218円)と、長期的 コストを示す200日線(1298円)に挟まれたレンジ内で推移が続いている。

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