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国内4-6月PC出荷-デル初の2位、ソニー2年以上ぶりの上位5社

米調査大手IDCの日本法人が2日発表した 2006年4-6月の国内パソコン(PC)出荷統計(速報値)によると、米デルが 防衛庁向け大型案件などの効果で、富士通を抜いて初めて2位に浮上した。また、 ソニーは04年1-3月以来、9四半期ぶりにトップ5社に復活するなど、上位に 変動がみられた。

デルのシェア拡大の背景には、同社による積極的な価格攻勢や広告露出のほか、 富士通が収益を重視する戦略の下で、流通在庫圧縮のため新規出荷を抑制したり、 価格の厳しい案件から手を引いたりしたことの影響もあったという。デルのシェア は前年同期の13.8%から16.1%に上昇した。

ソニーはポータブル型パソコンでの強みを発揮し、利益を維持しながらシェア を6.1%から7%に上げた。同四半期はデスクトップ型の出荷台数が業界全体で 6%落ち込んだのに対し、ポータブル型の出荷は同0.2%増と、ほぼ横ばいに推移 した。首位NECは市場低迷が響いてマイナス成長となったが、金融系企業向けの 大口案件があったことから、トップの座を守った。

通期見通しは下方修正

市場全体としては、4-6月の出荷台数は前年同期比2.3%減の341万台に減 速した。1-3月に積み上がった流通在庫が新規出荷を圧迫したうえ、サッカーの ワールドカップ(W杯)が開催された影響で、消費が薄型テレビなどの家電製品に 流れたことが響いた。

IDCは4-6月のPC出荷が予想以上に落ち込んだことを受け、通年の市場 予測を6月に発表した前年比2.4%増から下方修正する予定だ。新行内久美シニア マーケットアナリストは、個人消費の向かう先が薄型テレビなどに分散したことも あり、「第2四半期(4-6月)で急激に出荷も販売も悪化した」と説明。こうし た傾向は7-9月も続く見通しという。

新しい予測は今後、詰めてから発表するが、新行内氏は、マイナス成長に転落 する可能性も否定できないと語った。

2006年4-6月国内PC出荷統計

  順位  企業名  台数シェア(前年同期)
1       NEC      19.6%   (19.6%)
2       デル     16.1%   (13.8%)
3       富士通   15.6%   (16.8%)
4       東芝      9.4%   ( 8.3%)
5       ソニー    7.0%   ( 6.1%)

ソニーの株価終値は前日比50円(1%)安の5180円。

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