新日石:4-6月純利益28%減、燃料代の上昇響く-通期上方修正(4)

石油元売り最大手の新日本石油が31日発表 した2006年4―6月期(第1四半期)連結業績によると、純利益は前年同期比 28%減の287億円となった。燃料代上昇や、在庫評価益が前年同期と比べ縮小し たことが響いた。一方、07年3月期の純利益は980億円と、従来予想の700億円 を40%上方修正した。

4-6月期の連結売上高は前年同期比22%増の1兆5069億円。営業利益は同 38%減の434億円。在庫評価益が221億円減少したうえ、原油高による自家使用 燃料代の上昇などの影響により「石油マージンは悪化した」(平井茂雄・常務) ことも重なった。

営業利益の部門別では、石油製品が91%減の38億円、石油化学製品が1.9% 増の110億円。石油・天然ガス開発は新規原油生産の開始などにより、販売数量 が増加したうえ、販売価格も上昇。石油・天然ガス開発は85%増の288億円と大 幅な増益となったが、「石油製品部門、石油化学製品部門をカバーすることはで きなかった」(同社・平井常務)という。

経常利益は552億円と24%の大幅な減益。ただ、営業外収益に海外の石油開 発事業の配当金を計上するなどして、営業利益と比べマイナス幅は縮小。在庫影 響を除いた実質ベースの4-6月期の経常利益は20%増の283億円と増益を確保 した。

通期予想を上方修正

07年3月期の連結業績見通しは、売上高が6兆5600億円と従来予想の6兆 100億円から7%上方修正した。ドバイ原油が8月積みから65ドル、ニューヨー ク原油は7月以降70ドルとそれぞれ1バレル当たり10ドル上昇した価格を前提 条件とした。

営業利益は1820億円と従来予想と比べ670億円の増加。部門別で石油製品が 従来予想の285億円の赤字から204億円に黒字転換することが寄与する。在庫評 価益が700億円発生するほか、好調な市況も増益要因。石油・天然ガス開発は

7.6%増の1012億円を見込む。

経常利益は2060億円と従来予想比50%の上方修正した。ただ、在庫影響を 除いた実質ベースの通期の経常利益は10億円(0.6%)減の1620億円を見込む。

新日本石油の株価終値は前週末比14円(1.5%)安の898円。

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