米国株見通し:決算発表で売られる銘柄拡大も-企業収益予想は下振れ

米株式市場では、予想を下回る業績を発表 した企業の株価が、従来よりも大きく売り込まれている。アナリストが年内の 企業業績見通しを下方修正するなか、こうした株価下落傾向は広がりそうだ。

ビリニ・アソシエーツによると、S&P500種株価指数構成銘柄で4-6 月(第2四半期)決算発表後に10%超の下げを演じた銘柄の割合は、2002年 10月以降続く今の強気相場では最大となった。

先週は、S&P500種が週間ベースとしては2004年11月以降で最大の上 昇を演じるなか、小荷物配送最大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UP S)や化学大手ダウ・ケミカルが10%を超える下げを演じた。調査会社トム ソン・ファイナンシャルによると、アナリストらはS&P500種構成企業の第 3四半期と第4四半期の増益率鈍化を予想している。

ジェームズ・インベストメント・リサーチの運用担当者、バリー・ジェー ムズ氏は、「将来を見渡せば、好調は持続しないことが認識されつつある」と 指摘した。

トムソンのデータによれば、S&P500種の24業種のなかで15業種の第 3四半期の見通しが過去4週間で下方修正された。消費者製品やテクノロジー、 公益などの業種は第4四半期の予想も下方修正されている。

先週は、米利上げ休止観測を背景に、S&P500種が前週末比3.1%高の

1278.55で終了。ダウ工業株30種平均は同3.2%上昇し1万1219ドル70セン ト。ナスダック(店頭市場)総合株価指数は同3.7%高の2094.14。今月の上 昇率はS&P500種が0.7%、ダウ平均が0.6%。一方、ナスダック総合指数 は、業績発表に対する失望感からアマゾン・ドット・コムやヤフーが売られた ため、今月は3.6%下落している。

今週は、第2四半期の決算発表が前週に比べて減る予定。S&P500種構 成企業のうち、すでに331社が発表している。アナリスト予想を上回る業績を 発表したのは70%と、1992年以降の平均の52%よりも多い(ブルームバーグ・ データ)。

今週は、米通信2位のベライゾン・コミュニケーションズが8月1日に決 算発表するほか、2日にメディア最大手タイム・ワーナーと日用品最大手プロ クター・アンド・ギャンブル(P&G)が決算発表を予定している。

8月4日には、米労働省が7月の雇用統計を発表する。第3四半期の景気 拡大ペースを見極める手掛かりとして投資家の注目を集めそうだ。ブルームバ ーグ・ニュースのエコノミスト調査では、非農業部門雇用者数は前月比14万 5000人増(予想中央値)となり、6月の12万1000人増を上回るとみられて いる。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE