欧州シェル4-6月期:40%増益-価格上昇でナイジェリア減産補う

世界3位のメジャー(国際石油資本)、欧 州のロイヤル・ダッチ・シェルが27日発表した2006年4-6月(第2四半期) 決算は、前年同期比で40%増益となった。ナイジェリアでの減産を原油価格の 上昇がカバーし、利益を押し上げた。

発表資料によれば、純利益は73億2000万ドル(1株当たり1.13ドル)と、 前年同期の52億4000万ドル(同78セント)から増加。在庫の変化や一時項目 を調整した後の利益は65億ドルで、アナリスト予想値を上回った。

イェルーン・ヴァン・デル・ヴェール最高経営責任者(CEO)は武装勢 力による石油施設への攻撃を背景としたナイジェリア減産を補う手立てを模索 しており、カタールでの燃料生産合弁事業を進めることを明らかにした。シェ ルはナイジェリアで停止している生産再開についての「しっかりしたデータが ない」として、通期の生産目標を引き下げた。

ヘンダーソン・グローバル・インベスターズ(ロンドン)でシェルの株式 を含む英国株約14億ドル相当の運用に携わるアレックス・クルーク氏は、4- 6月期の決算について、「大方の予想に対して良い数字がそろっていた」と述 べたが、「シェルには生産の問題がある」とも指摘した。

ロンドン市場で取引されるシェルのA株はこの日、前日比1.9%高の1907 ペンスで取引されている。年初来では7.8%上昇。

ナイジェリア減産

シェルの広報担当者が今週早くに明らかにしたところでは、同社のナイジ ェリア合弁事業では日量で65万3000バレルが減産されている。ナイジェリア はアフリカ最大の産油国。

同社はこの日、ナイジェリア減産を理由に、今年通期の石油および天然ガ ス生産見通しについて、石油換算で日量340万バレル付近とした。2月2日時 点では、同見通しについて、「350万-380万バレルの範囲の下半分」としてい た。