【個別銘柄】KOA、ダイハツ、ホンダ、野村総研、松下電産、りそな

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

KOA(6999):197円(15%)高の1550円で東証1部の上昇率1位。世界的 な自動車や大型テレビの需要増加を享受して、主力の抵抗器が好調。第1四半期の 経常利益が前年同期の2.3倍に急増したため、好業績の割安株としての評価が高ま った。

ダイハツ工業(7262):87円(9.1%)高の1048円と、約2週間ぶりに1000 円台を回復。主力の軽自動車や小型車の販売が好調で、トヨタ自動車からの受託生 産の増加も加わり、4-6月期決算は増収増益となった。堅調な業績を受けて、通 期予想の上ぶれ期待が強まり、アナリストの間で高い評価を与える動きが相次いだ。

ホンダ(7267):80円(2.1%)高の3850円。ガソリン価格の上昇を背景に、 燃費効率が良いホンダの自動車販売台数が北米を中心に伸びており、4-6月の連 結営業利益は前年同期比19%増の2035億円だった。四半期決算発表が本格化する なか、好業績銘柄として改めて評価された。

エフ・シー・シー(7296)など自動車部品株:ホンダ向け売上高比率の高い部 品メーカー株が大幅高。ホンダの生産台数増加の恩恵を部品メーカーも受けている ことが第1四半期決算で確認された。FCCが220円(11%)高の2235円。ショ ーワや八千代工業も大きく上昇。

野村総合研究所(4307):840円(6.1%)高の1万4640円で、東証1部の値 上がり率24位。金融サービス向けのシステム開発や商品販売が好調で、第1四半 期は大幅な増収増益だった。良好な収益環境が続くとみて、早くも通期予想を上方 修正しており、野村ホールディングスという安定顧客を抱えた強みを発揮し、収益 拡大軌道に乗っているとみられた。

松下電器産業(6752):55円(2.4%)高の2370円。中核商品のプラズマテレ ビやデジタルスチルカメラの販売が国内外で伸び、第1四半期は大幅な増益だった。 デジタル家電業界が価格下落に悩むなか、ブランド力で収益性を維持し、勝ち組と して君臨するとの見方が強まった。

りそなホールディングス(8308):7000円(2.0%)安の35万2000円と、4 営業日ぶりに反落。債券関連収益の低調などで4-6月期は大幅な減益となった。 同時に、公的資金返済のために普通株への転換権がない優先株式発行による増資を 発表。株価への影響は軽微と見られるものの、企業の相次ぐ公募増資で市場全体に 需給悪化への警戒感が広がっているだけに、投資家心理を冷やした。

アンリツ(6754):42円(7.8%)高の579円で東証1部の上昇率7位。国内 外の第3世代移動通信サービスの普及に伴い、主力の計測器の売上高が伸長。情報 通信事業の構造改革の効果もあって第1四半期営業赤字が前年同期より大幅に縮小 したため、業績回復期待が強まった。ドイツ証券は受注・売上高の好調を評価して、 投資判断を引き上げた。

セイコーエプソン(6724):210円(7.3%)高の3090円。第1四半期(4- 6月)決算で、採算重視の戦略に転換したインクジェットプリンターの赤字幅が縮 小、営業損益が黒字に転換した。前年に実施した構造改革の効果が早くも表れ、利 益が出る収益体質に戻るとの期待が高まった。

豊田自動織機(6201):340円(8.1%)高の4520円。4-6月連結経常利益が前 年同期比41%増の372億円に急拡大した。自動車生産の好調を背景に、モデルチェ ンジしたRAV4が好調に推移したほか、カーエアコン用コンプレッサーなどが伸び た。中間期、通期予想は据え置かれたが、中間期経常利益予想に対する進捗率が 89%と高く、増額修正を期待する声が多かった。

デンソー(6902):午後上げ幅を拡大し、210円(5.9%)高の3790円で終了。 世界的な自動車需要の増加で、第1四半期決算が増収増益だった。順調な業績の進 ちょく状況が確認できたうえ、積極的な設備投資によって自動車部品需要の増大に 応える体制を整える方針が示され、成長期待が強まった。

アドバンテスト(6857):340円(3.1%)高の1万1250円。薄型テレビなど のデジタル機器の生産が伸びて、メモリー製造会社などが設備投資を増やした結果、 同社の半導体検査装置の需要が高まり第1四半期(4-6月)の連結営業利益が前 年同期比39%増の163億円と伸びた。高水準の受注残をよりどころに、据え置かれ た通期業績は上方修正されるとの見方が強まった。

野村ホールディングス(8604):7円(0.4%)安の1985円。株式相場の 低迷によってトレーディング益などが落ち込み、4-6月期決算は低調。相場 動向に左右されやすい収益体質の改善が課題と再認識された。

東映アニメーション(4816):100円(3.6%)安の2650円と3日続落。版権 事業で昨年あった海外での大口取引がなくなったほか、商品販売、教育部門の縮小 で第1四半期決算は減収減益だった。このため収益の先行きを不安視した売りが先 行した。

アーネストワン(8895):230円(7.7%)高の3230円で、東証1部の上昇率 10位。低価格の住宅が第1次取得者の支持を得て、第1四半期決算は大幅な増収増 益だった。通期予想は据え置いたが、販売好調と価格下げ止まりで上方修正される との期待が強く、これを先取りする形で株価が上昇した。

日阪製作所(6247):151円(7.7%)高の2115円。主力の熱交換器が売上高 を伸ばし、第1四半期は2けたの増収増益を達成した。通期予想は据え置いたが、 アナリストの多くは上ぶれを予想しており、上方修正期待から値を上げた。

ディー・エヌ・エー(2432):2万6000円(8.9%)高の31万8000円。前日 発表の4-6月期連結営業利益は前年同期比3.6倍に。ITベンチャー企業の業績 不振が続く中、安心して投資できる銘柄と見られた。携帯電話専用オークションサ イトの「モバオク」、ポケットアフィリエイトといった成果報酬型広告などが拡大。

カワサキ(3045):大証2部に新規上場し、公募価格2600円を20円下回る 2580円の初値が付いた。初値が公募価格を割り込んだのは、13日の東京建物不動 産販売以来のこと。終値は2180円とストップ安(制限値幅いっぱいの下落)。

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