ニュー・スターのドゥブロネイ氏:3月以降新興市場から資金引き揚げ

ニュー・スター・アセット・マネジメント のギー・ドゥブロネイ氏は3月以来、新興市場から資金を引き揚げている。同 氏が運用する1億5300万ポンド(約330億円)規模の「グローバル・ファイナ ンシャルズ・ファンド」の下落を防ぐためだ。

同ファンドのトルコやブラジルといった新興国市場への投資の割合は3月、 それまでの15%から約3%に引き下げられた。ドゥブロネイ氏は、上場銀行と してはトルコ最大手のイスバンクを売り、代わりにフランスのソシエテ・ジェ ネラルを買い入れた。

ドゥブロネイ氏はロンドン事務所からのインタビューで、「リスク回避の 行動だ。下押しの影響が最も早く表れるのが新興市場であり、良い判断だった のは明らかだ」と述べた。

モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)の 新興市場指数は5月8日以来、17%下落。昨年行った新興市場投資がドゥブロ ネイ氏のファンドの過去3年間のリターンを116%としたのとは対照的だ。米格 付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)によれば、同ファンドの この運用実績は、英国の金融株ファンドとしては最高。FTグローバル金融指 数の3倍以上、FTオールシェア指数と比べると2倍のリターン(投資収益率) だ。

ただ、同ファンドの好調も安定はしていない。ブルームバーグのまとめた データでは、3月以降に限ると、FTグローバル金融指数を下回る実績となっ ている。同指数を構成する米シティグループや英HSBCホールディングスを ドゥブロネイ氏は保有していないが、この両行の株価は3月以降、他行を上回 る上昇となった。

同氏が最も大きく投資しているのはイタリア最大の銀行ウニクレディトで、 ファンドの6.3%を占める。ウニクレディト株のここ12カ月間の上昇率は33%。 ドゥブロネイ氏は現在、欧州株を好んでおり、新興市場株に代わりウニクレデ ィトやソシエテ・ジェネラルを組み入れている。

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