【個別銘柄】任天堂、サンケン、スタンレー、NTT、北越紙、JAL

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

任天堂(7974):4.9%高の2万1850円で取引を終了。一時は2万2310 円と年初来高値を更新し、02年1月9日以来の高値水準に。携帯型ゲーム機 「ニンテンドーDS」がソフト、ハードとも予想以上に販売を伸ばし、第1四 半期の営業利益は前年同期比7.7倍と、市場予想を大きく上回った。ゲーム分 野での強さを示し、今年発売予定の据え置き型ゲーム機「Wii(ウィー)」 でも優位に立ち、高い収益性を維持していくとみられた。

サンケン電気(6707):8.3%高の1407円と大幅高、東証1部上昇率ラン キングで1位。デジタルAV(映像・音響)機器向けを中心に半導体事業が伸 長、4―6月期の連結営業利益は前年同期比2.2倍の25億円に急拡大した。 ドイツ証券は液晶テレビの需要が上振れる可能性が出てきたとして投資判断を 「Hold(中立)」から「Buy(買い)」に格上げ、目標株価を1500円とした。

スタンレー電気(6923):7.0%高の2375円と大幅続伸。高付加価値製品 の売り上げ伸長によって収益性が向上し、4-6月期の連結営業利益は前年同 期比44%増第1四半期は大幅増益を達成した。世界的な自動車生産の拡大と携 帯電話や大型テレビの市場拡大という好収益環境が続けば、通期予想も増額修 正されるとの見方が広がっている。

NTT(9432):一時1.7%高の59万8000円まで上昇。心理的な節目と見 られる60万円まであと2000円に迫った。光ファイバー回線の敷設・普及が進 展し、好業績が期待されるうえ、NTTグループの親会社として同社に投資し た方がリターンを得やすいとの見方があった。04年4月に60万円台を割り込 んで後、①04年7月、②05年9月、③05年11月、の過去3回にわたって60 万円台乗せに挑戦しながら、押し返された経緯を持つが、今回は上値期待も根 強い。終値は0.2%高の58万9000円だった。

SMK(6798):5.5%高の711円。午前は前日比4.3%高の703円で終え たが、昼休み中に4-6月期連結決算が公表されると午後に上げ幅を拡大、

5.5%高の711円で取引を終了した。世界的な携帯電話需要の拡大を反映して 携帯電話用部品が伸長。減益を予想していた中間期経常利益を増益に変更した ため、足元の好業績を織り込む形で株価が上昇していくとの期待が高まった。

半導体関連株:上昇。携帯電話向け半導体最大手の米テキサス・インスツ ルメンツ(TI)の好決算を受けて、携帯電話の需要がおう盛であることが確 認できた。24日の米ナスダック総合指数2.1%高となるなど、半導体業界に対 する悲観的な見方も後退した。東芝(6502)は3.9%高の725円、ヒロセ電機 (6806)が同2.5%高の1万4390円。

テルモ(4543):6.3%高の4030円と大幅続伸。高付加価値商品の販売拡大 で売上総利益率が向上、海外向けカテーテル商品を自販に切り替えたことも収 益を上積みした。4-6月期営業利益は前年同期比12%増の135億円。市場で は、「うれしい誤算。会社側は通期予想を上方修正しなかったが、固めだ」 (野村証券の繁村京一郎アナリスト)との声があった。

JSR(4185):2.0%高の2600円で終了。原料高のあおりで営業増益率は 縮小しているものの、液晶関連事業の売上高はすでに底入れして改善基調に入 ったとの認識が広がり、見直し買いが先行。ドイツ証券の渡部貴人アナリスト は「液晶パネル市場は6月を底に7月から回復に入っているとみている。少な くとも最悪期は脱した」と判断、投資判断「BUY(買い)」を継続した。

カブドットコム証券(8703):0.6%高の18万1000円で終了、一時は7.2% 高の19万3000円まで買い進まれる場面もあった。口座数が拡大、株式委託手 数料の伸びや信用取引に伴う金融収益の増加などで、4-6月期の単独純利益 は前年同期比86%増の20億円と順調だった。金融収支はさらに改善するとし ているため、好業績期待が一段と強まっている。

NTN(6472):3.4%高の821円。仏自動車大手ルノーのベアリング子 会社「SNRルルモン」を買収することを決定。日本時間25日午前11時に公 表した。課題の欧州部門を強化して、世界規模で増加する自動車需要を収益に 結びつけるとの期待が高まった。買収額は200億円で、ルノー子会社の株式8 割の取得を図る。

住友金属工業(5405):0.5%高の434円。中国の金融引き締めに伴う日本 株へのマイナス影響もほぼ吸収、住友金の企業価値評価にあっては、シームレ スパイプ(継ぎ目なし鋼管)などの高付加価値品が伸びていることに注目する 向きが多い。需給面では、大口投資家の買いが継続している。25日付の日本経 済新聞朝刊は、住友金の9月中間連結経常利益が前年同期比ほぼ横ばいの1300 億円程度と前回予想から50億円程度上振れすると報道。

医薬品株:TOPIX医薬品株指数は%高の2076.83に上昇。06年の年明 け以降では4月21日終値の2100.47ポイントに次ぐ、2番目に高い水準とな った。M&A(企業の合併・買収)案件の増加に伴い業界再編期待が強まって いるほか、4-6月期決算の発表を控え、好業績期待が根強い。武田薬(4502) は一時7530円まで買われ、5月17日の年初来高値7540円まであと10円とな ったほか、第一三共(4568)は3170円と6月30日の年初来高値に並んだ。

協和醗酵工業(4151):午後2時以降に上げ幅を拡大した。終値は4.8%高の 829円。発行済み株式数の5.76%を上限に自社株買いを行うことを決めたため、 株式需給の改善に期待が高まった。薬価引き下げが収益に与える影響が懸念さ れるなか、研究開発費の減少などで4-6月期の連結営業利益が3.6%増の82 億円と増加、収益性向上が確認されたことも、株価上昇を後押しした。

花王(4452):0.7%高の3050円で終了。前日終値の3030円を挟んで上下 1%以内での変動が続いた。ライバルとの価格競争や小売店の購買力向上で家 庭用品や化粧品の値下げ圧力が強い。第1四半期決算は経費抑制で市場の予想 とほぼ一致したが、今後については収益の下振れリスクが意識された。

日本トリム(6788):2.5%安の5000円。主力の家庭用電解還元整水器の 製造販売事業は堅調に推移しているが、前年6月に行ったキャンペーンの反動 が出て、4-6月期の連結経常利益は前年同期比28%減の4億8400万円とな った。第1四半期決算の悪化を受けて通期業績予想に達しないとの懸念が浮上。

日本航空(9205):4.2%安の206円で終了。一時は197円まで下げ、03 年4月28日以来、3年3カ月ぶりの200円割れとなった。24日には、国内で の公募増資の申し込み期間が終了、主幹事証券による安定操作期間も終わった とみられ、目先の買い支え要因がなくなった。今後の株価下落を予想する向き からの売り圧力が強まった。

北越製紙(3865):1日の変動幅派79円。朝方に13%高の830円まで買 い進まれる場面もみられたが、週明け以降の上げ幅が195円(31%)に上った のをみて、売り注文も増えた。同業トップの王子製紙は24日夜、投資家説明 会を開催、「北越製紙とは友好的な提携を目指したい」(篠田和久社長)と強 調、生産性や国際競争力などの向上をうたいながら、メーカー同士でシナジー (相乗効果)を実現する意向を示唆した。王子紙と北越紙の統合を期待する向 きなどから買い注文が入っているようだ。

シャープ(6753):3.1%高の1892円と4日続伸。この日午後3時30分に 発表の4-6月期決算を控え、好業績期待から先回り買いが続いた。取引終了 後に公表された4-6月期連結決算は、営業利益が前年同期比14%増の404億 円。事前に四半期ベースの業績予想を公開していた証券系アナリスト2人の予 想平均(398億円)を1.5%上回った。液晶テレビの平均価格下落を4%に抑 制、販売台数を50%増の112万台に伸ばした。

極東貿易(8093):0.6%高の362円。不採算関連会社の整理が一巡し、 税効果会計の恩恵で今期の利益予想を増額すると24日に発表しており、1株 利益の増加に伴ってPERを修正する動きが広がった。

スズキ(7269):4.0%高の2750円。過去4日間で、投資家の長期的な売買 コストの平均である200日移動平均線が位置する2400円付近から、2カ月ぶ りの高値圏になる2800円に迫る水準にまで一気に駆け上がってきた。国内の 軽自動車志向を背景にスズキの業績の堅調さが改めて投資家に評価されている。 同社が軽自動車を供給している日産自動車が、米ゼネラル・モーターズ(G M)と連携すれば、スズキのビジネス機会も拡大するとみられた。

東海旅客鉄道(9022:JR東海):一時2.5%高の125万円まで上げ、取 引時間中の年初来高値に並んだ。来週28日に第1四半期決算の発表が予定さ れる中、主力の新幹線輸送は昨年の愛知万博の反動減をこなして堅調との見方 が広がってきており、順調な業績の伸びを評価する買いが断続的に入った。終 値は0.8%高の123万円。メリルリンチ日本証券は24日付で、JR東海の投資 判断を従来の「中立」から「買い」に引き上げ。

USEN(4842):0.9%安の1024円。24日の取引終了後にUSENが宇 野康秀社長を引受先とする301億円規模の第三者割当増資を実施すると発表。 目的は宇野氏が保有する人材紹介会社インテリジェンス(4757)の株式を追加取 得するためで、事業会社USENとして資金が必要なのだという。市場では今 回のファイナンスについて、「よく分からないため、評価するのは難しい。消 化難」(東洋証券情報部の大塚竜太ストラテジスト)との声が聞かれた。

三井トラスト・ホールディングス(8309):3.0%高の1272円。同社は24 日、優先株で注入された公的資金を一部返済するため、預金保険機構が保有す る同社普通株式、総額979億円、計8093万株を国内外の投資家向けに1株 1210円で売り出したと発表。不透明材料の払拭で株式需給不安が和らいだ。

オンリー(3376):一時、11%高の40万円まで買い進まれる場面もあった。 終値は0.8%安の35万6000円。24日に1株を4株に株式分割すると発表、流 動性向上に伴い、新規投資家の取引参加が活発化することを期待した買いが先 行した。同社は「スーパースーツストア」名で紳士服販売を展開している。

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