ホンダ:4-6月は売上高、各段階利益とも最高-アナリスト予想(2)

ホンダの2006年度第1四半期(4-6月) 連結決算は、売上高、各段階の利益とも同四半期として過去最高を更新したもよ うだ。海外で販売が好調だったことや、為替が円安に振れたことが収益を押し上 げた。

ブルームバーグ・ニュースが7人のアナリストの業績見通しを基に算出した 中央値によると、ホンダの連結純利益は前年同期比21%増の1340億円となった 見込み。2年ぶりの増益となる。また、これまで第1四半期の純利益が最高だっ たのは2004年度の1142億円で、これを200億円程度塗り替えることになる。同 社は26日午後3時に06年度第1四半期決算を発表する予定。

売上高は同10%増の2兆5000億円、本業のもうけを示す営業利益も同10% 増の1880億円となったもよう。売上高は6年連続の最高更新で、増収は7年連 続。営業利益は02年度の1842億円を40億円ほど上回って、過去最高となる見 通し。営業増益は3年連続。また、25日夕に発表された日産自動車の第1四半 期の営業利益1533億円も上回る見通し。ホンダの第1四半期の営業利益が日産 を上回れば、04年度に日産が四半期決算を開示して以来初めてとなる。

ホンダによると第1四半期の国内四輪車販売(登録、届出ベース)は同

5.8%減の16万7237台だった。軽自動車は同12%増と2ケタのプラスだったが、 登録車が同17%減と落ち込んだため、第1四半期としては2ぶりのマイナスと なった。

為替要因、デリバティブ損益

一方、海外は好調で、みずほインベスターズ証券の河合敦シニアアナリスト は24日付のリポートで、主力の北米で同7.1%増となったのをはじめ、欧州が 同4.2%増、アジアは同24%増など、世界販売では同8.3%増になったとみてい る。

ドイツ証券の持丸強志アナリストは「第1四半期に限っていえば、北米市場 における四輪車販売の増加よりも円安が寄与した可能性が高い」と指摘する。昨 年の第1四半期のホンダの平均為替レートは1ドル=108円だったのに対し、ブ ルームバーグデータによると、今第1四半期の平均為替レートは同114円40銭 だった。

クレディスイス証券の遠藤功治シニアアナリストは、ホンダの場合「1円動 くと営業利益段階で115億円程度の影響がある」と試算している。このため、前 年に比べて約6円の円安になるので、約690億円の増益要因になるとみられる。

また、ホンダの場合は「デリバティブ時価評価損益などが大きな変動要因」 (日興シティグループ松島憲之シニアアナリスト)になる。今回、7人全員が純 利益は増益になると予想しているが、その増益率は0.7%から38%と大きく乖離 (かいり)している。

0.7%の増益を予想しているドイツ証券の持丸氏は「デリバティブ時価評価 損益が読み難いが、そのブレ次第では、税引き前利益と純利益が小幅減益にとな る可能性もある」とみている。一方、38%増益を見込んでいる岡三証券の岩元泰 晶アナリストは「前年同期比でワラント評価が150億円近い悪化となったもよう だが、金利デリバティブが200億円弱の、また為替デリバティブが100億円弱の 改善になった」とみている。前年度の第1四半期のデリバティブ関連の評価損益 は438億円のマイナスだった。

ホンダの株価終値は前日比130円(3.6%)高の3750円。

*T

【06年度第1四半期決算のアナリスト予想中央値】

(単位:億円、カッコ内は前年同月比%)

売上高 営業利益 税引前利益 純利益 -----------------------------------------------------------

25000 1880 1800 1340

(+10%) (+10%) (+25%) (+21%) -----------------------------------------------------------

予想を集計したアナリストは次の7人。 クレディスイス証券・遠藤功治シニアアナリスト、ドイツ証券・持丸強志シニア アナリスト、三菱UFJ証券・野口正太郎シニアアナリスト、みずほインベスタ ーズ証券・河合敦シニアアナリスト、日興シティグループ・松島憲之シニアアナ リスト、野村証券金融経済研究所・杉本浩一シニアアナリスト、岡三証券・岩元 泰晶アナリスト

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