日産自:4-6月期純利益は10%減、内外販売不振で-アナリスト予想

仏ルノーグループ、日産自動車の2006年度 第1四半期(4-6月)連結決算は、純利益が2年連続の減益となったもようだ。 国内外で販売が落ち込んでいるうえ、米国などでのリコール発生に伴う品質関連 費用の計上も利益を圧迫した。

ブルームバーグ・ニュースが7人のアナリストの業績見通しを基に算出した 中央値によると、日産の純利益は10%減の950億円となった見込み。前の年は 1057億円だった。同社は25日午後4時30分に06年度第1四半期決算を発表す る予定。

売上高は4.0%減の2兆600億円、本業のもうけを示す営業利益は21%減の 1620億円となったもよう。第1四半期の減収、営業減益は、四半期決算を開示 した04年度以降で初めてとなる。

7人全員が2ケタ台の営業減益を予想する一方で、売上高に関しては7人中、 3人が増収を見込んでいる。そのうちの1人、野村証券金融経済研究所の杉本浩 一シニアアナリストは増収営業減益の要因について「売り上げ台数は落ち込んだ が、為替が7-8%円安で推移したことに尽きる」と指摘した。

グローバル販売不振

第1四半期は、主力市場の国内や米国で新型車の投入がなく苦戦を強いられ た。国内販売は、日本自動車販売協会連合会や全国軽自動車協会連合会の統計に よると、前年同期比17%減の16万1086台だった。北米日産によると米国での 販売も同11%減の24万8541台と2ケタのマイナスとなった。しかも、6月に は主力モデルの「アルティマ」と「セントラ」についてエンジン部分に不具合が 見つかり、リコールを発表するとともに、一部が販売停止に追い込まれた。

日興シティグループ証券の松島憲之シニアアナリストは、19日付のリポー トで、「グローバル販売の不振が最大の減益要因」としたうえで、主力の米国市 場では日系メーカーで、「日産のみが大幅減となり、注意が必要」と指摘してい る。

岡三証券の岩元泰晶アナリストは「北米で5万台程度減少した」としたうえ で、「在庫調整の進展により、卸売台数は小売台数を下回る水準になったとみら れる」とみている。

主力市場の販売不振に加えて、国内外でのリコールに伴う品質関連費用の計 上も利益を圧迫したもようだ。クレディスイス証券の遠藤功治シニアアナリスト は今期の同関連費用として「300億円」計上するとみており、「これを第1四半 期にすべて計上するか、第2四半期にも振り分けるかで、利益の幅が大きく変わ ってくる」と指摘している。

日産株の午前終値は前週末比1円(0.1%)安の1154円。

    【06年度第1四半期決算のアナリスト予想中央値】
                             (単位:億円、カッコ内は前年同月比%)

 売上高       営業利益      税引前利益        純利益
-----------------------------------------------------------
  20600         1620          1620             950
(-4.0%)       (-21%)        (-23%)        (-10%)
-----------------------------------------------------------
    予想を集計したアナリストは次の7人。
クレディスイス証券・遠藤功治シニアアナリスト、ドイツ証券・持丸強志シニア
アナリスト、三菱UFJ証券・野口正太郎シニアアナリスト、みずほインベスタ
ーズ証券・河合敦シニアアナリスト、日興シティグループ・松島憲之シニアアナ
リスト、野村証券金融経済研究所・杉本浩一シニアアナリスト、岡三証券・岩元
泰晶アナリスト
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