ウィルバー・ロス氏、英アンベスキャップに投資会社売却で合意(2)

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経営破たん企業を専門に投資して「倒産 の王様」と称される米資本家のウィルバー・ロス氏は23日、自らが率いる投 資会社WLロスを、AIMやインベスコなどの資産運用会社を傘下に置く英ア ンベスキャップに最高3億7500万ドル(約435億円)で売却することに合意 したことを明らかにした。

ロス氏はインタビューで、「当社は中国では多くを成し遂げていない。ア ンベスキャップが中国で持つ関係がわれわれの助けになるだろう」と述べ、「同 様に、インドネシアやタイでもわれわれが得ていない機会がある」と述べた。

発表資料によると、アンベスキャップはWLロス買収で1億ドルを支払う とともに、資金調達の規模や回数に応じて今後5年間で毎年最高5500万ドル を支払う。ロス氏はアンベスキャップの企業買収部門とベンチャー・キャピタ ル部門を率いる。

アンベスキャップは、同社のファンドが競合企業に比べて運用成績で見劣 りした上、不適切な取引で当局から罰金を科せられたことで顧客離れに直面し ていたが、マーティン・フラナガン最高経営責任者(CEO)による顧客奪回 策が奏功し、今年1-3月期は運用資産が4年ぶりに純増となっていた。

アンベスキャップの運用資産は4140億ドルで、オルタナティブ(代替) 資産での運用は23億ドル。フラナガンCEOは、ロス氏とアンベスキャップ が投資家に対し新商品を提供する計画だと述べたが、詳細については言及を避 けた。両氏は2カ月かけて交渉をまとめた。アンベスキャップが企業再生投資 会社を買収するのは初めて。同CEOは電話インタビューで、「WLロスを成 長させ、新しい機会を活用したい」と語った。

2000年4月1日創業のWLロスは、これまでに45億ドルを調達している。 鉄鋼や自動車部品などほかの投資家が敬遠する業種に特化して投資している。

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