ヤフー:06年3月期の純利益29%増の471億円-広告収入等好調で(4)

インターネットのポータル(玄関)サイト国 内最大手のヤフーが20日発表した2006年3月期通期の連結純利益は前期比29% 増の471億円と過去最高を更新した。広告やインターネット検索、「Yahoo!リクナ ビ」などのリスティング事業など各事業で売上高が伸び、利益を押し上げた。

また、売上高は前期比48%増の1737億円、営業利益は同37%増の821億円、 経常利益は同33%増の799億円となった。通期の広告売上高は同76%増の684億 円と過去最高となった。

法人向けビジネスサービスの売上高は前年比52%増の358億円。求人ニーズ の高まりで「Yahoo!リクナビ」が好調だったほか、ネット上でのショッピング店舗 増やモバイル事業へ注力したことなどが寄与した。

また、個人向けビジネスでは、オークションのシステム利用収入が安全対策の 強化などにより上半期に伸びやんだが、冬物ファッションの取引増加などで、通期 の売上高は同26%増の605億円となった。

今期の第1四半期(2007年4-6月)の連結業績見通しは、純利益が130億 円-145億円、経常利益が226億円-253億円、売上高が500億円-534億円をそ れぞれ見込んでいる。

東証で会見した井上雅博社長は、通期業績見通しについては、「今期も続けて 伸びるように努力するが、何が起こるかわからない業界」として見通しの発表を四 半期にとどめた理由を述べた。

同社が同時に発表した2006年3月期第4四半期(1-3月)の連結純利益は 前年同期比26%増の130億円となった。広告収入が順調に伸び、純利益は過去最 高を更新した。また、売上高は同31%増の471億円、営業利益は同35%増の236 億円だった。

「成長の余地ある」

井上社長は、広告の分野と電子商取引については「まだまだ成長の余地があ る」と指摘した。さらに、今後の注力点として「ソーシャルネットワークへの取り 組みを進めて行きたい」をとりあげ、「ネットワーク相関図での質のコントロール をしてゆく」と答えた。また、長期的には、ヤフー事業において、1)ソーシャル ネットワーク、2)動画への対応、3)ユビキタス、そして 4)地域の特色を活 かしたサービスが重要なキーワードになるとの見通しを示した。

また、ソフトバンクがボーダフォンを買収して進める携帯事業については、 「いつでもどのデバイスでもヤフーに接続しサービス利用できる環境を構築するう えで協力してモバイル事業を行うとの方針を述べたものの、具体的な詳細に明らか にしなかった。さらには、井上社長は「テレビでインターネットを使用する人が増 えてきたら」と条件付きでヤフーとしてテレビでのサービス実施を視野に入れてい ると語った。

ヤフーの20日の株価終値は前日比300円(0.5%)安の6万6700円。