マイクロソフト4-6月期:減益、400億ドル自社株買い‐株価上昇

ソフトウエアメーカー最大手の米マイクロ ソフトが20日発表した第4四半期(4-6月)決算は、24%減益となった。家 庭用ゲーム機「Xbox」関連の投資の増加が響いた。同社は400億ドル(約 4兆6800億円)相当の自社株を買い戻す計画を明らかにしたため、株価は時間 外取引で上昇した。

純利益は28億3000万ドル(1株当たり28セント)となり、前年同期の37 億ドル(同34セント)から減少した。訴訟関連費用を除いたベースの1株利益 は31セントとなり、ゴールドマン・サックスのアナリスト、リック・シャーラ ンド氏の予想(30セント)を上回った。売上高は前年同期比16%増の118億ド ル。

マイクロソフトは、今後数週間で株式公開買い付けを通じて最高200億ド ル相当の自社株買いを実施するとともに、今後5年間かけて残り200億ドル相 当を買い戻す。スティーブ・バルマー最高経営責任者(CEO)は、4-6月 期に14%下落した株価のてこ入れを求める株主対策の一環として自社株買いを 行う。

20日の通常取引終値は前日比55セント安の22.85ドル。決算は通常取引終 了後に発表した。時間外取引ではニューヨーク時間午後6時20分現在、1.28ド ル(5.6%)高の24.13ドル。

「賢明な決定」

ロウズのチーフ投資ストラテジスト、ジョゼフ・ローゼンバーグ氏などの 株主は5月に、バルマーCEOに対し340億ドル強を新たな自社株買いに活用 するよう求めていた。マイクロソフトは4-6月に300億ドルの自社株買いを 予定より2年早く完了した。

ウェントワース・ハウザー・アンド・バイオリックでマイクロソフト株な ど78億ドルの運用に携わるティム・アレン氏は自社株買いについて、「現在の 株価水準を考えれば、賢明な資本活用策だ」と評価し、「マイクロソフトは1 株利益を高める方策で合理的な決定を下している」と指摘した。

マイクロソフトは、7月1日に始まった今年度の利益が1株当たり1.43-

1.47ドルとなる見通しだとし、4月時点の予想の1.36-1.41ドルから上方修正 した。売上高は497億―507億ドルとし、従来予想の495億―505億ドルから引 き上げた。調査会社トムソン・ファイナンシャルがまとめたアナリスト予想平 均は、1株利益が1.40ドル、売上高は498億ドルだった。

クリス・リデル最高財務責任者(CFO)はインタビューで、1株利益の 予想の上方修正について、大部分が株式公開買い付けによるものであり、マイ クロソフトの株式数は約8%減少すると述べた。

今年度のXboxの販売は800万―1000万台となる見通し。基本ソフト(O S)「ウィンドウズ」と事務用統合ソフト「オフィス」は、1月に延期された リテール向けの最新版投入を控えて販売が伸び悩んでいるが、Xboxが業績 を支える見通しだ。リデルCFOによると、パソコン用ウィンドウズの今年度 売上高は8-10%増、オフィスの売上高は9-10%増となる見通し。同CFO は増加分の大半が新製品の発売後の今年度下半期と予想している。

第1四半期(7-9月)の見通しは、1株利益を30-32セントとした。ト ムソンがまとめたアナリスト予想平均は31セントだった。売上高は106億―108 億ドルとした。アナリスト予想平均は110億ドルだった。

第4四半期の売上高は、Xboxの供給拡大やデータベース・サーバーの 新製品の投入が奏功して伸びた。サーバー用ソフトの売上高は18%増の31億 8000万ドル。Xboxを中核とするホーム・アンド・エンターテインメント部 門の売上高はほぼ2倍の11億4000万ドル。パソコン用ウィンドウズの売上高 は12%増えて33億8000万ドル。オフィスの売上高は6.4%増加し31億3000万 ドル。

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