マイクロソフト:ネット事業でオジー氏の単純化策活用―20日決算発表

ソフトウエアメーカー最大手の米マイクロ ソフトの創業者ビル・ゲイツ氏に代わり、6月にチーフ・ソフトウエアアーキ テクトに就任したレイ・オジー氏は、問題を単純化して解決する能力が高く評 価された人物だ。1980年代にIBM製品「Lotus Notes(ロータス・ ノーツ)」を開発したオジー氏は、基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」と事務 用統合ソフト「オフィス」をインターネットに基づくツールやサービスの中核 となる製品に向上させる同社の取り組みを指揮していくことになる。

ただこうした取り組みにかかるコストは、同社の利益を圧迫している。ゴ ールドマン・サックス・グループのアナリスト、リック・シャーランド氏によ ると、マイクロソフトが20日発表する第4四半期(4-6月)利益は一時損益 を除いたベースで、前年同期比5.8%減の30億7000万ドル(1株当たり30セ ント)になったとみられる。前年同期の純利益は37億ドル(同34セント)だ った。シャーランド氏の予想では、売上高は過去2年で最大の116億ドルとな ったもよう。

20年以上前からオジー氏の引き抜きに関心を表明していたゲイツ氏とステ ィーブ・バルマー最高経営責任者(CEO)は、2005年3月のグルーブ・ネッ トワークス買収を通じてオジー氏を迎える機会を得た。Lotusの元CEO ミッチ・ケイパー氏は、ゲイツ氏とバルマーCEOは、オジー氏のネット用ソ フトに関する経験とともに、マイクロソフトに対する新しい見方を求めていた と指摘する。

オジー氏はすでに、迅速な新製品投入やソフト使用の簡素化を重視するこ とでマイクロソフト社内の支持を集めている。グルーブ時代には、簡素化への 主張が浸透し、同社のエンジニアたちはすべての機能について「レイの母親で も使えるか」という点を検証することが求められていたと、オジー氏の開発チ ームのメンバー、パレシュ・スザル氏は語る。ウィンドウズやオフィスの最新 版の投入が遅れているだけに、煩雑な手続きを省略して簡単な解決法を模索す るオジー氏の能力は、同社にとって極めて重要だ。

マイクロソフトは4月、4-6月期の1株利益が30セントとなり、売上高 は115億―117億ドルになるとの見通しを発表。1株利益は調査会社トムソン・ ファイナンシャルがまとめたアナリスト予想平均の34セントを下回るものだっ たため、投資家の失望を誘った。来年度の投資拡大計画を発表したことから、 同社株は4月28日に前日比で11%安と、過去5年余りで最大の下げを演じた。